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姿で見せる。モデリングの破壊力。

私は、小学校で指導教諭をしています。
noteでは、
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

毎日5分×200日。

私の学校では、8:15分から朝学習が始まります。(15分間)
8:10に予鈴のチャイムが鳴ります。

私のクラスでは、
朝学習から予鈴までの5分間は、「読書タイム」としています。

①高学年を担任をしている。(朝の準備が早い)
 ※予鈴から朝学習までの5分間は、低学年が間に合う時間と伝えています。
②読書の時間を確保したい。
③落ち着いた雰囲気で朝学習をスタートしたい。

という思いからです。

もし、5分間を読書の時間として200日(登校日数)続けると
1000分間です。
約16時間半です。

こんなにも時間を確保することができます。

この時間があれば、本の楽しさに気付いてくれるかもしれません。

私は、子どもたちに読書の楽しさに気付いてほしいのです。

ネットでは、欲しい情報がすぐに手に入ります。
読書はそうはいきません。
しかし、読んでいる間に、
雑多な情報に出会うことができます。
自分が欲しくなかった情報でも、「へぇ~。」と勉強になったり、共感したりする内容に出会ったりします。
ネットの世界より、自分の世界(幅)を広げるチャンスがあります。

一了の考え

たがが、5分。されど5分だと思っています。

なかなか身につかない習慣。

…とは、言いつつ、この習慣…子どもたちにはなかなか浸透しません。

たかが5分ですが、
されど5分。

時間を見ずに行動してしまうので、間に合わない子もいるのです。

理由は、登校後の時間の使い方です。

ちなみに、これを8時15分(朝学開始時刻)にしても
間に合わない子は、間に合いません。

時間をたくさん与えるとできるか…というとそうでもないのです。

毎年のように声をかけていますが、
例年苦戦する朝の時間です(笑)

去年から少し取り組みを変えていました。
すると、上手くいくことが増えてきました。

上手くいった方法それは…

上手くいった方法、それは…。
「私も一緒に読書をする。」というものです。

たったこれだけ。

それまでは…
子ども:読書
担任 :〇付けなどの提出物チェック。
でした。

私は、口だけで指示を与える状況でした。
上手くできなった日には、全体に声をかけたり、
上手くいった日には、全体を褒めたり…としていました。

モデリングの破壊力。

最初の頃は…

私が読書の定位置、教卓で
8時10分前に
本を広げ読み始めると…
子どもたちはそれに気づき、行動をし始めました。

これが習慣になってくると…
私よりも前に読書をし始める子が出てきて…
その子を見ながら読書を始める子が!

さらに1学期末には、
ほとんどの子が予鈴前には本の用意をするまでに。

全員ではありませんが、
モデリングを始めてから、
声掛けをしなくても、姿がを見て行動できる子が増えてきました。
※声掛けを全くしないわけではありません。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず。

山本五十六

この通り、まずはやってみせることが大事なんですよね。

大人は指示だけ。
子どもにはさせる。

ではなくて、まずは大人もやってみる。
これが大切なのだと痛感しています。

夏休みに見せたい親の背中

家の中でも同じですよね。

早起きの習慣
筋トレの習慣
読書の習慣
役割分担の習慣
チャレンジしている姿

などなど、子どもにさせたいと思うなら
まずは自分がその姿を見せるというのは大切です。

ここは、敢えて見せるために、
子どものいる前でわざとする!

というのがいいかもしれません(笑)

最後に…

仕事柄、今までよりは朝早く出勤する必要がありません。
30分は長く家で過ごすことができます。

たった30分ですが…
この時間を大切にし、
すてきな親の背中を見せたいと思っています。

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