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中学校の部活を見て感じたこと。一度、レギュラーに定着してしてしまえば…。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
中学校部活のバスケの試合を見て感じたこと。
教え子(中学2年生)のバスケの試合を見に行きました。
新チームとなり、メインで活躍する姿はとても素晴らしいものでした。
バスケの試合を初めて身近で見ましたが、
本当に目まぐるしい攻防で
休んでいる暇は全くないですね。
途中から、ヘロヘロの選手も多くいました。
応援している私(外野)としては、
「あの疲れ切った子と、ベンチの子を代えればいいのに。」と
疑問に思う試合もありました。
一緒に行った先生にその話をすると、
「それだけ力の差があるんだろうね。」と。
なるほど。つまり、
元気いっぱいのベンチの子より、
ヘロヘロのレギュラーの子のほうが、
戦力になるということでしょう。
この交代なしのチームは、
思ったより多く、
どのチームでも、最後の方でも
ヘロヘロのレギュラーの子が
戦っていました。
ってことは、
一度レギュラーになってしまえば、代えられにくく
試合の中でどんどん上達し
さらにベンチの子との差を広げ、
レギュラーに定着していくってことではないですか!!
私の教え子は、
レギュラーで試合に出ていたので、
それでもいいかもしれませんが、
ベンチの子の保護者だった場合、
複雑な思いになるよな~と思い、家に帰ってきました。
試合に出る基準は…
下の本を読みました。
その中に、まさに私が感じた場面のことが書かれていました。
技術にしても身体能力にしても、
「プレーするのに見合うレベルに達したら試合で使う」
という指導者がいます。
たしかに自分と向き合い、努力して成長していくことは大切です。
しかし、それと「試合に出すかどうか」は、分けて考えるべきです。
僕は「試合を通して身体をつくり、試合を通してプレーを磨く環境」を与えることが重要だと考えています。
もし実力不足で同学年のレベルについていけないならば、1つ下の学年、1つ下のリーグでプレーさせたっていいでしょう。
まさに、そうですよね。試合だからこそ、身につく力が必ずあると思います。
しかも、いつもとは違う人との試合で。
今日の試合は、大事な大会だったので、
仕方ないのかもしれません。
また、部活動だから1つの中学校から2チーム出すことは難しかったのかもしれませんが、
やっぱり、いろいろな子が試合に出る経験は積ませてあげたいと思いました。
前線に立つからこそ、得られるものがあると知る。
鶏口牛後(けいこうぎゅうご)という言葉があります。
高校の漢文で習い、好きな言葉の1つです。
鶏口牛後とは、
鶏の口と、牛の尻という意味から、
大きな集団の1構成員になるよりも、
小さな集団で指導的な立場に立ったほうがよいということ。
今日の話は、これにもつながっていると思います。
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小さなチーム(弱いチーム)であったとしても、
先頭に立つ(戦場に立つ・前線に立つ)という経験が
子どもたちにも
必要だと思います。
指導者の立場としては、
いろいろな子を前線に立たせてあげたい。
親としては、
子どもが前線に立てる環境を用意したい。
強く思いました。
最後に…
部活の話で言うと…
1年生の最初からレギュラーに定着しておくことは、
重要だと感じました。
我が子も、球技の習い事をしています。
中学校でも、球技の部活に入ることでしょう。
バスケの場合だけかもしれませんが、
1芸に秀でて、
試合出場のチャンスを掴み取るように声をかけたいと思いました。
読まれた方で、
他の部活は違うという場合、教えてくださると嬉しいです。