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子どもが生き物と暮らすことで得られるメリット

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

生き物と暮らす。

クラスの子どもたちと、ペットの話題で盛り上がることがあります。

みなさんの家は、ペットがいますか?

最近では、犬、猫、魚、兎と生活をしている子が多くいます。

生き物と生活をすることは、
教育という視点でどうなのでしょうか。

今日は、そこを考えてみます。

イギリスの言葉(ことわざ)にこのようなものがあります。

子どもが生まれたら犬を飼いなさい。

子どもが赤ん坊のとき、子どものよき守り手となるでしょう。

子どもが幼少期のとき、子どものよき遊び相手となるでしょう。

子どもが少年期のとき、子どものよき理解者となるでしょう。

そして子どもが青年になったとき、自らの死をもって子どもに命の尊さを教えるでしょう。

というものがあります。

私の好きな言葉(ことわざ)の1つです。

犬と暮らすって、得るものが大きいのだなと思う言葉です。

犬と暮らすと長生きするらしい。

上の本を読みました。

短い本ですが、いろいろな面からのデータが載っており、
科学的にも裏付けられているのだと納得して読むことができました。

この本の冒頭に、
今は
ペットは、【愛玩動物】ではない。
ペットは、【伴侶動物】である。
というニュアンスの言葉が書かれていました。

だから、「ペットを飼う」というのではなく、
「生活する」「暮らす」という言葉を使う。

「飼い主」とは、言わず、
「オーナー」と言うんだ。

と私にとっては、目からうろこの情報も載っていました。

ただ、こういう言葉を大切にするところは、私も好きなので、
その後も楽しく読むことができました。

ペットの数は、猫が勝っている。でも、健康長寿の面では負けている⁉

ペットとして暮らしているNo.1は、犬だと思っていましたが、
21年に逆転をし、今では、猫がペットとして暮らしているNo.1だそうです。

その猫は、健康長寿の面で見ると、明確な効果は見られないそうです。
(これは、驚きでした。)
ただ、健康長寿の面では、そうであって、
心の安らぎなどの、心理的な効果は、大きいそうです。

本書では、
健康長寿の面も含めて
メリットが大きい犬について
詳しく述べられていました。

なぜ、【犬と暮らすと人は長生きなのか】の答えは、
本書にゆずとしましょう。

ここからは、子どもの教育の面から
見ていきたいと思います。

子どもが犬と暮らすメリットとは。

下のような研究結果が載っていました。

・伴侶動物と暮らしている子ども
・そうでない子ども
との比較研究。アメリカの子ども38人が対象

【結果】
・動物と暮らす子どもは、思いやりの心が強く育まれていた。

・本物の犬がいる場合
・ぬいぐるみの犬がいる場合
との比較研究。アメリカの子ども12人が対象。

【結果①】
本物の犬に接した子どもは、犬に触ったり、話しかけたりして、
犬との間に親密な関係が生また。

【結果②】
・目的を達成しようという気持ちが生まれた。
・子どもたちの考える力や理解力、判断力などが活性化された

思春期の子ども
米国で10~14歳の子どもがいる285の家族を対象

【結果】
思春期の子どもが伴侶動物と暮らしている場合
・自尊感情が生まれやすい。
・特に犬の場合、その傾向が顕著。

・伴侶動物と暮らしている子ども
・そうでない子ども
との比較研究。クロアチアの小学生826人を対象

【結果】
伴侶動物と暮らしている子どもは、
よりも愛情が強く、社会への適応力も発達している。


・伴侶動物への愛情は女の子のほうが男の子よりも強い。
・年齢が高いほうが愛情は強く見らる。
・動物の種類別では犬と猫のいる子どもに強い愛情が見られた。

どうでしょうか。

もちろん、犬推しの本ですから
犬がいいぞ!という研究結果が多かったのですが、

他の動物でも、子どもに好影響を与えている面が見られているのではないでしょうか。

ちなみに私は猫派なので、
猫でもいい結果が生まれていることが嬉しいです♪

確かに、我が家では、猫と暮らしていますが、
猫の気持ちを想像しながら、えさをあげたり、なでたりして、優しい心が育っているのを感じます。

考える力、判断力も伸びているかもしれません。

当然、かなり癒されます。

最後に…

生き物と暮らすということは、
責任を伴います。お金もかかります。

簡単に決断できないことでしょう。

もちろん、それぞれの家庭によって
一緒に暮らせるかの事情は違うでしょう。

ただ、
生き物を飼うことで、
子どもが得られるメリットも
多くあるのです。

子どもにとっても、
家族にとっても
メリットがあると知っていれば、
生き物と暮らすことに
前向きになれるかもしれませんね。


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