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学校を利用せよ。

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

我が子が帰っていない?

学校では、時々
「うちの子が家に帰っていないんです。」という連絡を受けます。

連絡を受けると、
先生たちは、
すべての仕事を止め、
一斉に捜索に入ります。

車で学校を見回る先生、
その子と仲が良い友達に電話で連絡する先生。
捜索本部の先生。


今までの私の経験では、
何事もなく、無事に見つかっています。

大抵、
・学校から家に帰らず、友達の家に行っていた。
・家に帰った後、親に連絡をせずに出かけていた。
この2パターンが多いです。


子どもが何歳になっても、
帰ってくるはずの時間に帰ってこないと、
不安ですよね。
学校に電話してくる気持ちもわかります。

学校では、何かあってはいけないので、こういう時は、
先生方は一斉に動きます。

私は、「本当に凄いな。」と思います。
それと、同時に、
「ちゃんと家でルールを決めて欲しい。」とも思います。

大抵どの学校でも、
学校から帰るときには、道草をせず、まずは家に帰ること。


遊びに出かけるときには、
どこに行くのか、
何時ごろ帰るのかを
おうちの人に伝えてから行くように指導されています。

しかし、家の人とそういう約束事をしていない人に限って、
上のようなことを起こすのです。

子どもの安全のために、学校を利用せよ。

確かに、子どもは親が思っても見ない行動を起こすものです。

だからこそ、学校では、先回りをして
「生徒指導便り」のような形で、
家での過ごし方、
遊びに行くときの過ごし方、
お店に行くときには、
などと、注意事項を便りとして発行しています。

担任の先生が、クラスの子に確認をするのはもちろんですが、
家でも、「生徒指導便り」を活用して、
注意喚起をしておくべきだと思うのです。

「生徒指導便り」に載っているものは、
過去の経験を生かし
子どもが安心・安全に過ごせるために書かれた内容のものが多くあります。

「学校が、家庭生活にまで口出しをするのはどうか。」
という意見もあるでしょう。

しかし、「生徒指導便り」をたたき台(注意喚起する際の視点)にし、
子どもとルールを話し合うのは大切なことではないでしょうか?

最後に…。

学校から配られる便りは、
内容や時期を考えられて発行されています。

「学校から言われてるから、守りなさい。」
「学校の言うことを全て守りなさい」
という発想ではなく、

「これをもとに、我が子とルールを決めよう。」という発想で、
子供に声かけをしていくのは良いのではないかと思っています。

学校に持っていくものや
服装など
学校の中での生活に関わるものは
学校のルールに合わせるべきだと思いますが。

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