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得意(強み)を伸ばすことで。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
得意を伸ばすか、苦手を伸ばすか。
ハンカチ理論をご存知ですか?
私が小学校の先生になりたての頃、
先輩の教員から教えていただきました。
学級経営を上手くさせたいなら、
先頭集団(クラスを引っ張っていく存在)をしっかりと走らせたほうがいい。
ハンカチで例えると、
ハンカチが学級全体。
ハンカチをつまんで上に挙げたとする。
つままれて上になっているのが、クラスの先頭集団。
このつままれているところ(先頭集団)をさらに持ち上げると、
下の部分までつられて、上に持ち上がってくるだろう?
これと同じで、
何かに一生懸命取り組んでいる先頭集団を
さらに頑張らせることで
やる気を出せずにいる子どもたちも
上に引き上げられるんだ。
と教えていただきました。
これは、学習にも当てはまることです。
得意をしっかりと伸ばすことで、
苦手なところも少しずつ伸びていく。ということです。
私は、このハンカチ理論の考え方が好きで、
意識してきました。
強みを伸ばす!
下の本を読みました。
まさに、強みを伸ばす方法が書いてあったので
一部を印象します。
子どもが自分の「やりたいこと」や「長所」を突き詰めていくことが、
「自発的なやる気」につながり、自分らしく自己実現していく原動力になるります。
子育てや教育に関わっていると、
どうしても子どもの「悪い面」や「周囲より劣るところ」が
目に付くようになります。
しかし、「悪い面」と「良い面」はコインの表と裏の関係であり、
1つの心の働きです。
問題は、親や指導者が「どちらに目を向けるか」です。
勉強も、「国語は得意だけれど算数が苦手」という子どもには
国語をさらに勉強させてモチベーションを高めてあげると、
結果として「算数の克服」にもつながっていきます。
ざっくりですが、「国語8:算数2」くらいの割合で取り組ませ、
国語でずば抜けさせてあげると自が大きくなります。
すると、「算数にも挑戦してみよう!」という意欲が
湧き上がってくるのです。
子育てや教育に関わっていると、
どうしても子どもの「悪い面」や「周囲より劣るところ」が
目に付くようになります。
という部分には、激しく同意してしまいます。
心に余裕がなかったり、
忙しかったりして
心に余裕がないときには、
そうなりがちなんですよね。
勉強に関していえば、
どの勉強も大切です。
どの勉強もまんべんなくと思いがちですよね。
算数が嫌いな子もいますが、
積み上げ教科ですから、
おざなりにしてしまうと
大きくなって
さらに困ります。
だから、大人としては、
そこを頑張らせたくなります。
でも、まずは
得意なところをしっかりと
伸ばすことで、
他が育ってくる。
そう信じて関わっていくことが大切なんですよね。
最後に…。
こういう視点をもっていると、
子育てで迷った時に、
信じて進むことができますね。
時々、思い出したいことですね。