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褒める時は、規模を変える!

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

ほめ方の一工夫。

学校では、
子どものことを
【認め、励まし価値付ける】時がたくさんあります。

つまり、褒める時です。

この褒めるにも、
褒める規模があります。

・個人を褒める場合
・集団を褒める場合
・全体を褒める場合。

私はこれを同じタイミングで行うべきだと思うのです。

例えば、
発表の仕方が大変上手だった子褒めたとします。

その際、反応しながら聞いていた子たちを褒めたり、
自然と拍手がわき起こった全体を褒めたり、

セットにして褒めることで、
全体が暖かな空気になっていくのです。

「〇〇さんの発表の仕方は、
 問いかけを入れたり、
 みんなの反応確かめたりしながらする大変素晴らしいものでした。

 それと同時にうなずきながら聞く〇〇さんの姿も
 とても微笑ましいものでした。

 人の発言はそうやって反応して聞くと、話しても嬉しいですね。

 さらに、発表が終わると、自然と拍手が起こりましたね。
 そうやって、相手のことを大切に思うクラスが素敵です!」

という感じです。ちょっと盛り込みすぎですか?(笑)

もちろん、時間によって、私の心の余裕によって、丁寧に褒められない時もあります(笑)

それは私の未熟さです。

しかし、
1人だけを認めてしまうと、
満たされない子が出てくる可能性があります。

だからこそ、
周りの子たちの
素敵なところも褒めていくのです。

特に、集団を褒めることを積み重ねることで、
クラスの雰囲気は少しずつ良くなっていきます。

褒める規模を変えると言うのは
担任として、意識したいことです。

家庭の場合は?

家庭の場合、
兄弟で弟を褒めたら、
お兄ちゃんも褒める。

そして、兄弟の関係を褒める。

さらに家族を褒める。

のように応用することもできます。

「あなたの今の言い方、とても良かったね。
 そんな言い方されたら嬉しくなるよ。

 その前のお兄ちゃんの言い方が上手だったからかもね。
 そういう2人の過ごし方を見ると、とても嬉しくなるな~。

 こういう暖かい家族って素敵だな~。」

このような
声かけができる家庭は
きっと明るいはずです。

さらに
個人の中でも指導の規模を変えることができます。

例えば、

「丁寧な字を書いてるね。
 鉛筆の持ち方がいいからかな。姿勢が良いからかもね。

 そういえばさっき、時間を気にしながら宿題に取り掛かっていたから、
 そういう落ち着いた態度から、良かったのかもね。」

のような言い方です。やっぱり、盛り込みすぎですかね(笑)

丁寧な字という文字のことから、
鉛筆の持ち方、姿勢と言う姿の話をし、
さらには段取りと言う生活習慣のことを褒めています。

1つのことに付随して、
その他を巻き込んで褒めてみる。

こういう規模を変えるという視点を
もっておく事は大切ではないでしょうか。

最後に…。


心のこもっていない褒め言葉は、
表面を滑っていく時があります。

心に届いてない感じがするのです。

反対に思いのこもった褒め言葉はきちんと届いています。

だからこそ、思いがこもるときに、
規模を変えながら、
認め、励まし価値付けることが大切なのではないでしょうか。

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