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肩甲骨下制や内転の動きとベンチプレスでの役割を理解するための一考察

肩甲骨の下制には体感するほどの関節可動域を有していません。

具体的な数値のデータはありませんが、単純な肩甲骨下制で約1㎝前後でしょうか?動いでも2㎝前後です。

ベンチプレスにおいて、特定の個人に対して肩甲骨の“下制”というコマンドを強調してしまうとフォームの連動性や機能が損なわれる可能性があります。

我々が想像するよりも肩甲骨の下制の可動性は少なく、目的や役割を明確にしなければ、良い動作であっても本来の動きを損なうきっかけになるかもしれません。

肩甲骨の下制以外でも、肩甲骨または肩甲帯の動きはベンチプレスで多くの人が口にする重要な因子の一つです。肩甲骨の操作には様々な目的があると思いますが、今回は以下の2つに着目して肩甲骨の動きを考えていきたいと思います。

★ベンチプレスのブリッジ
★ボトムでの受け

この2点に着目して、「肩甲骨の下制」と「肩甲骨の内転」の役割を考えていきます。

肩甲骨の役割を理解することで、ブリッジ(アーチ)の形成に腰部や下肢の関与を少なくすることができるかもしれません。

ボトムで先行研究で報告されているパワーリフティング選手の理想の動きに近づけるかもしれません。

本記事では上記の二点について考察していきます。
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