チェックテストの、本質的な運用法
コーチングセミナーや、
モチベーションアップ研修などを
させて頂く機会に、
「〇〇のタイプを知るチェックテスト」
などを実施する場合があります。
そういう類のモノが沢山ありますね。
TAとか古典的なモノから、新しいモノまで多種多様です。
そして、なんだかんだ言いながら受講者さんも結構好きです。
さて、では、そもそも、何のためにこういうテストはあるのでしょう?
先日もある研修でこういうリーダーシップテストを実施しました。
私の場合は、チェックで判定されたリーダーのタイプ別に
そのタイプの特徴や、そういう部下さんへの対応ヒントなども
「文章」としてテキストに記載しました。
次の休憩時に、受講者様からこういうお尋ねがありました。
「これって、表に記した方が分かりやすいんじゃないですか?」
「違いが視覚的にわかりますよね」
というご意見。
「あ~この方は、そういう点を重視なさるんだな。」
「”違い”に焦点をあてるんですね」と思いました。
そこで、関係性重視タイプの私は
「ありがとうございます。今後の参考にさせて頂きます」
と、穏便にお答えさせて頂きました(草)
実は、わたしは敢えて、表には敢えてしないのです。
それはひとえに、「人を分類して管理する」ためにテストをするワケじゃないから。
製品比較のように、明確で絶対的な基準が「人間」にはないです。
色々なタイプの要素が、縦糸と横糸のように織りあうように、
とても多様に形成されるのが、
「人間」です。
だからこそ、複雑になり、声のかけ方でさえ悩ましい時もある。
そして
「相手を知りたい」
という思いが出てきます。
テストは、自分以外の人間を、
・分類評価するため=分断する
のではなく、
・自分にはない性質を知って、善き何かを産みだす=繋がる
ためにあるんです。
しかし、分類すると、知的武装というか、
相手を制覇した気持ちになる。
ついついチェックテスト欲が湧く。
相手を制覇するのではなく、
自分を知り、自分を相手や社会のために活かす手段。
お互いにもっと、信頼し合える関係性にステップアップする。
それが、テストの本質的な運用法だと思います。
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