石坂産業の見学会に行ってきました。
はじめに
今日はThe Life Schoolが主催するこちらのイベントに参加してきました。
The Life Schoolの存在は、以前から何となく知っていましたが一度も参加したことはありませんでした。今回参加することを決めた理由は、産業廃棄物処理事業と環境教育事業を営まれている石坂産業さんに訪問するという
企画だったから。
2019年末から2020年の頭にかけて、今後の身の振り方を考える必要があった時に浮かび上がってきたテーマが、「地球の環境問題」でした。当時、雑誌WIREDで「地球のためのディープテック」というテーマが取り上げられたこともあり、いくつかnote記事を書いたり、環境ビジネス専門の人材紹介会社さんのセミナーを受けたりして、情報収集をしていました。
その中で、とりわけ惹かれた会社が石坂産業さんだったのです。興味を持ってからすぐに見学に行けないか連絡したのですが、タイミング合わず、その後コロナが本格化したことも相まって足が遠のいていました。
そんな過去があったので、今回このイベントをたまたま見つけた時にはこれは行くしかない!と思ったのです。
特に印象に残ったことは?
今回は、石坂産業が管理する東京ドーム4.5個分の敷地内で展開されている三富今昔村という5感で学ぶ、サステナブルフィールドを散策したり、産廃工場を見学できるプログラムに参加したりしました。
今回の体験の中で印象に残ったことは、
「見学の中でお会いする社員さんがみなさん自然なあたたかい雰囲気で挨拶をしてくれていたこと」も捨てがたいですが、
特に、でいうと最近できたばかりでまだ一般公開はされていないこちら。
トイレです。(トイレトワと言うそうです)
・建設系廃棄物から再生したリサイクル資材を建材などに用いている(突き崩せば、廃棄せずに自然に還すことが可能)
・完全循環型バイオトイレ(汚水が100%再生利用できる水となる)
一般公開は来年のため、使うことはできませんでしたが、私がビビっときたのは、ガイドの方が言っていた「これは石坂産業がもし建築をしたら?という実験でもあるんです」というような言葉でした。
建築からさらに発展させ、石坂産業のような産廃業者さんが起点となって、言い換えればある種の出口から逆算してまちづくりが構想されるならば、それは、とても理にかなっているように思ったのです。
石坂産業は「Zero Waste Design」というビジョンを掲げられています。HPでは『あらゆるごみを資源として循環させ、「ごみ」という概念そのものをなくす』と書かれていますが、出口を意識した入り口のデザインが求められる中、まちづくり・生活のデザインの旗振り役をゴミ処理という役割を担っていただいている方々に行っていただくことに、大きな可能性を感じ、ビビビときました。
正直、私はゴミ処理について知らないことが多いです。今回、見学や一緒に参加した方から聴くことができた話で学んだ範囲で分かったことは、つくられるプロセスの中で混ぜたり・組み合わせたりするものを、有効活用するには処理するプロセスの中で再び、分解する必要があるということ。
混ぜることで合理的なメリットがいくつもあるがゆえに、そのように進化してきましたが、混ぜないことで生じるデメリットが、今の時代でも本当にデメリットなのか?大量生産大量消費時代の前提が抜けていないのではないか?そんなことを考えさせられます。
「私が使用しているものはどのくらいの素材が組み合わさってできているものなのか?」
そういった視点で日々の暮らしを眺めるレンズを手に入れることができたことも、大きな収穫だったと言えるでしょう。
フォトギャラリー
なんとなーく撮った写真の一部です。
三富今昔村編
工場編
さいごに
今回は季節柄、葉もすっかり落ちてしまっていたので、今度は春夏あたりの森を感じられそうな季節に行きたいな。
また、伝えたいことをどのような体験を通じて伝えるか、といった観点でも今回はいい機会になりました。自分だったらリジェネレーションをどのように体感してもらうだろう?そういうことも考えてみたいな〜。
機会をつくってくれたゲルシーさん、千登勢さんありがとうございました♪
おまけ1
今回ガイドいただいた中村このみさん。丁寧に解説いただき、学びを深めることができました。
中村さんの紹介記事を見つけました。音大の大学院卒で今の仕事をされているってすごい転換だなぁ〜!
おまけ2
過去に読んだ、現在、代表取締役をされている石坂典子さんの著書の感想はこちら。