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ボディサイコセラピーのオンラインプログラムを受けてみた

はじめに

私は、欠乏感ドリブンで人生を創造することを卒業するために不可欠なのは、自己肯定感ではなく自己実在感(私の造語)だと思っています。

この自己実在感が育まれるために不可欠なのは「今ここ」を生きている私という実在に気がつくことであり、それを行為自体を可能にするための不可欠な要素が身体感覚です。

2021年の私にとって「次なる旅」が始まるためには、今までにない基準で身体性を微細に感じ、関係性における自己理解を深め、体感覚的盲点に気がついていくプロセスが必要でした。

その環境として結果的にピッタリだったのが、ヒューマンポテンシャルラボが提供するワイルドフルネスという35日間の短期集中プログラムでした。

ヒューマンポテンシャルラボは、「人類の未知なる可能性を開く」をミッションに思考(MIND)-感情(EMOTION)-身体(BODY)-精神(SPIRIT)-生活( LIFE)に働きかけ、これらを根本から見直し、アップデートする自己変容体験(Transformative Experience)を提供しています。

HPから引用
上記の第2期の紹介画像では8週間となっていますが、私が参加した第1期では35日間でした。

最近、友人と話す中で話題に出すことも増えてきたので、復習もかねて当時のメモなどを紹介したいと思います。

なぜ参加したのか?

まず、なぜ参加することにしたかも当時のメモを紹介します。

(1)この講師の方だったから

動画やオンライン体験セミナーを通じて触れた講師である贄川さんの声、あり方が抵抗感なくすーっと入ってきたため。また、男性的な力を音楽や農業といった形で表現されているという発揮の仕方も、ロールモデルとして参考になる部分が多いように感じたため。

(2)リリースされたタイミングがちょうどよかったから

当時の私は、ちょうど人生のギアを変えていくフェーズに入ってきていると感じていました。その時に、色んな物事に対して、胸から上からの私、言い換えれば過去の延長線上の私が優位な状態で進んでいくよりも、部位でいえば肚あたりから、感情でいえば情動の解像度が上がり、純度の高い感覚に基づいて判断し、選んだり、表現できるようになりたい、そのあたりにリードしてもらいながら進んでいきたい。そんな方向性を促進してくれると感じたから。

講座(座学&ワーク)で印象に残ったこと

本プログラムでは、贄川さんが修めておられる身体心理療法という理論的バックボーンのもと、10のボディワークについて学び、実践するという内容になっていました。正直、濃密でした。

ここでは、座学及びワークのそれぞれについて印象に残ったことを紹介します。

(1)講座について印象に残ったこと

自分自身が普段、身体の動きでどこをよく使っているのか/どこは使っていないのかという観点は、意識したことがなかったのですごく興味深いですし、知りたいと思いました。(後に実際に分かります)

・子どもは生まれるプロセスの中で内側に丸まり、気が熟すると、進展し、生まれていく。この動き自体がそのまま、何かを創造するということと相似形になっているという観点は新鮮で面白かったです。

・「現実に根付くと自然と成長する」という話からの着想として、「今ここ」に意識を置けていると、自然と意識は発達していく、言い換えれば成長に向かっていくというように思いました。

プレーヤーが対象物を見ている時だけコマが自然と進むゲームのようなイメージ。あるいは、だるまさんが転んだのようなものでしょうか。私は直感が湧くためには直観(真っ直ぐに観察する)というフェーズが必要だと思っていて、この直観と現実に根付くということとほぼ同義のように思えました。

「実在している」にチューニングがあえば自然に成長していくなんて、何かを達成するというパラダイムが当たり前になっていると信じ難いものだと思いますが、このいわばOSのアップグレードのようなプロセスがまさに成人発達ということなのかなと思いました。

(2)ワークについて印象に残ったこと

・外界へ向かう動きを最初した時にこの動きをしたかったんだよという体の声が聞こえた気がして、涙が少し出そうな感覚がありました。

・クッションワークについてクッションの側から押してくれているような感覚がしました。委ねるイメージワークをした際には実際に心を開いていた高校時代の友人が浮かんだり、社会人になったばかりの頃に出会った友人のことが浮かんだりしました。体という意味では、長年、強張っている状態が常態だったのですが、委ねる「脱力」を味わえたのは2014年頃頃に武道を教わっていた頃に脱力と言われて、自分なりにしていた時、後ろから背中をトントンと叩かれ、すーっと体が落ちていき、頭では倒れると思ったところが倒れなかった、言い換えればまだまだ脱力する余地が残っていたことに驚いたことを思い出しました。また、誰かに、ということではなく今は自分自身に委ね、受け止めてもらう感覚を大事にしているように感じました。このワークは大事な気がするので続けてみたいと思います。

膝や足首について緊張が溜まっているというのはかなりありそうだなと思いました。というのも、私は小学校高学年の時には、いとこの家でも緊張して眠れなかったり、中学高校あたりではちょっとしたことでビクっとしやすかったり、緊張状態が続いていたように思います。その時期は怒りやすかったり、情緒不安定なこともありました。このワークを通じて、その頃の緊張感を開放していけるのかもしれないと思いますので繰り返し取り組んでいきたいと思います。

さいごに

以前こんな記事を書きました。

この中で、カラダという側面についてはどんな取り組み(プラクティス)が必要なのか?で、以下のような内容を書籍から抜粋して紹介しました。

条件づけされた身体をその呪縛から解放することで、それまでに抑圧・排除されていた感覚や感情を回復しようとする

例:恐れや悲しみや痛みの感覚、また、弱さや傷つきやすさ等、この世界で成功を収めていくために「克服」されるべきものとみなされていた諸々の特性。

「人が成長するとは、どういうことか ーー発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ」p177から引用

それまでの発達の過程において、心理的主体としての自我の道具として対象化されていた体を改めて真に生き生きとした生命体として統合する

「人が成長するとは、どういうことか ーー発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ」p205から引用

上記のような「呪縛から解放」「体を改めて統合」というのは実際具体的にどういうことを学び、実践すればいいのか?の1つの答えが今回紹介したワイルドフルネスの内容だと感じています。

普段、ビジネスフィールドに生きている中で、パフォーマンスアップやリラクゼーションの文脈ではない体へのアプローチ・プラクティスについて触れる機会は少ないと思いますので、今回の記事がそのジャンルへのボキャブラリーを増やすいいきっかけになれば嬉しいです。

また、私自身も、お金との関係についての旅路をnote記事に書いてきましたが、体との関係についての旅路もかけるくらい、色々な体験をしてきたなぁと思えてきたので、そういうシリーズも書いてみてもいいかも、と思った次第です。

おまけ

今回のテーマ「カラダと心」に関連した過去記事はこちら。

同じ講師である贄川さんのガットウィズダムに参加した時のもの

その他、カラダをテーマにした記事はこちら。


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