マリウポリの20日間
ロシア軍がウクライナへ侵攻して早2年が経ちました。
皆様どう過ごしてましたか?
亡くなった人や今も苦しんでる人たちのために何かされましたか?
僕は何も出来なかったです。
しようともしなかったかな。
罪滅ぼしのつもりで公開初日に観に行きました。
ウクライナとロシアの境にある都市マリウポリ。
ロシア軍が侵攻を開始し各国のマスコミが次々国外へと脱出する中、残ったAP通信の記者が限界まで留まり現地の様子を記録した今作。
アカデミー賞では長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。
ロシア軍が攻め込み、子供達が殺されるという衝撃的な始まり。
16歳、両足が吹き飛んで死んだイリヤ。
4歳で死んだエバンゲリーナ。
18ヶ月で死んだキリル。
あまりの惨状にカメラを置いてしまう記者と父母の慟哭、涙を流す医師達。
みんな叶えたい夢があったろうに。
友達と遊びたかったろうに。
もっとパパとママに甘えたかったろうに。
「この子を撮れ。
世界中に伝えてくれ。
これがプーチンのいう大義の犠牲だ」
と小さな命を救えなかった医者の言葉が頭から離れません。
その後も続々と運び込まれる患者。ベッドの血を拭く間もないほど。
爆撃はその頻度を増し、その衝撃に反応し一斉に鳴り響く車の防犯ブザー。
テレビでは映らない死体の山、底をつき始めた物資、略奪者と化した同国民に頭を抱えるウクライナ兵士達。
これが戦争。
自分は何にも知らなかったと思い知らされました。
そしてリアルタイムで起きているのに知ろうともしなかった。
恥ずかしい限りです。
出来るのはこうしてSNSでとりあえず1人でも多くの人に観てほしいと願い書くことくらい。
なんなら今やってる #名探偵コナン とかと同時上映にしたらいいのにと思いました。
本当に人が死ぬってこういう事だぞって。
君たちと同じような子供達が殺されるのが戦争なんだぞって。
今も海の向こうで起きてることなんだぞって
子供達に見せやればいいんです。
死体の山を見せたら良いんです。
大人も見れば良いんです。
くだらない娯楽に時間を溶かすくらいなら。
市民は攻撃しないと言いつつ、市民しかいない街を爆撃したロシア軍。
挙げ句の果てには産婦人科まで爆撃する非道さ。
目が慣れたのか、僕の脳が考えるのをやめたのか、映画が進むにつれて増える瓦礫や死体の山に感覚が麻痺するほどの地獄絵図。
死体の色って時間が経つとオフホワイトになるんですよね。
埋葬する間もなく、暗い地下室に放置される死体袋の山。その中には赤ちゃんも。
店から食料や金品を奪う火事場泥棒と化した地元民に #能登半島地震 を思い出しました。
非常事態って本当に人間の本性が出る。
ロシア軍によるレイプ被害まで。
フェイクニュースと騒ぐ人はこれを観てもそう言えますか?
パレスチナでも同じ事が起こっている。
世界が僕みたいに何がやばいことが起きてると知りながら行動しなかった結果です。
僕の無関心さが今なお罪の無い人たちを殺してるんです。
知ろうともしなかったあなたも人殺しに加担してるんです。
少なくとも僕はそう思って生きていきたいと思います。
でないと死んだ人達にあの世で会った時顔向け出来ない。
なんかよくないよねと思う人
気になってる人
ぜひ今作を観てみてください。
あなたのおかげで戦争の終結が早まるかもしれません。
未来が少し明るくなるかもしれません。
僕は信じる。