「 #青春18×2 #君へと続く道 」 はじめに #藤井道人 監督。 映画、特に邦画好きなら知らない人はいないのではないでしょうか。 内閣府の闇に踏み込んだ #新聞記者 で話題を掻っ攫ったと思えば、 #ヤクザと家族 では暴力団の栄枯盛衰を描き、 #余命10年 では少女の儚い一生を美しく彩ったりと、様々なジャンルの映画を手がけられている弱冠37歳にして稀代のフィルムメーカーです。 近年はとても多作で、毎年1本は新作が公開されてるというハイペースっぷり。2023年は2作が公
「 #ルックバック 」 絵の上手い2人の少女が漫画家を目指す話。 8.5/10 大満足でした。 自分の4コマ漫画を褒められいい気になってる主人公藤野 天才的な画力を持ちながら藤野を師と仰ぐ不登校の京本 2人の可愛らしい友情に胸が熱くなったり切なくなったり。 躍動感あふれるダイナミックな映像表現と、優しく流れる劇伴、 #河合優実 と #吉田美月喜 の熱演に涙腺がずっと緩みっぱなしでした。 創作のやりがいは?という問いに本作が出したシンプルかつ究極の答えは、クリエイター
「 #イニシェリン島の精霊 」 おっさんがおじいさんに絶交される話。 一つの友情が終わる暗い話なのにすごく面白かったです。 言ってしまえばおっさんとじじいの痴話喧嘩が延々続くだけなのに。 ずっとスクリーンに釘付けでした。 あらすじ主人公パードリックは長年の友人コルムから「お前とはもう話さない」と告げられる。 一方的かつ突然の絶交に納得できないパードリックはコルムに詰め寄るもの、「もしまた俺に話しかけてきたら俺は自分の指を切り落とす」と言い… 登場人物パードリック 気の
「 #川っぺりムコリッタ 」 孤独を望む前科者と、彼が引っ越したアパート、ハイツムコリッタの住民達との交流。 #かもめ食堂 の #荻上直子 監督作という事で、ジーンと沁みる映画でした。 物語自体は大きな起伏はなく、間の取り方も独特だなーと。 派手さは無いので人によっては退屈と感じるかもしれません。 でもそこに居心地の良さを感じる人もいるでしょう。 全員主役級の俳優が演じる住民達がとても魅力的で、富山ののんびりした空気感も相まって僕自身とても癒されました。 観た人はホカホ
「 #映画窓ぎわのトットちゃん 」 快活な少女が転校した学校で過ごした日々と忍び寄る戦争の影。 #黒柳徹子 さんの自伝の映画化という事で。 昔から名前だけは知ってましたがコンテンツに触れたのは今作が初めてでした。 とても面白かったです。 戦時中のアニメは観たことがありますが、戦前のアニメって意外とないですよね。 なので戦時中とも戦後とも異なる在りし日の東京の日常がとても新鮮でした。 トットちゃん家のトースター?みたいなものや子供たちが歌う歌など、今は無いものばかり。 序
「 #ネクストゴールウィンズ 」 W杯で0-31とボロ負けした #サモア のサッカーチームと落ちぶれ監督の再起。 とても良い映画でした! 王道の実話ものってやつですね。 温暖な気候と豊かな自然 陽気な民族音楽 ニコニコなサモア人の人柄に癒される居心地の良い100分でした。 キャリア復帰の為に勝ちを急ぐ監督に対し、チームの勝利よりも一人一人の幸せを重視するオーナー。 その人らしく生きる事が最優先という考え方が刺さる。 個性的な選手の中でも一際光ってたのが中でも男の体で女
「 #駒田蒸留所へようこそ 」 やる気のない #Z世代 のウェブライターがウイスキーの記事を書く話。 #スキップとローファー の #PAworks が製作。 面白かったです。 僕はお酒が弱いので居酒屋に行くことがまずありません。 行く機会がない=多種多様なお酒を知る機会も無いので、「なになにの何年もの」とか言われてもその凄さがわかりません。 なので極端な話お酒の存在がこの世から無くなっても多分そこまで困りません。笑 そんな僕でも楽しめました。 酒やウイスキーと一言で
ロシア軍がウクライナへ侵攻して早2年が経ちました。 皆様どう過ごしてましたか? 亡くなった人や今も苦しんでる人たちのために何かされましたか? 僕は何も出来なかったです。 しようともしなかったかな。 罪滅ぼしのつもりで公開初日に観に行きました。 ウクライナとロシアの境にある都市マリウポリ。 ロシア軍が侵攻を開始し各国のマスコミが次々国外へと脱出する中、残ったAP通信の記者が限界まで留まり現地の様子を記録した今作。 アカデミー賞では長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。
「 #ゴールデンカムイ 」 金塊の在処を示した刺青を持つ人を探す話。 面白かった! 思ってたよりちゃんとしてた案件です。 原作読破組としては流石に完全実写化は期待してません。 主演に山崎賢人と発表された時点でそれは諦めました。 キングダムと同じ脚本家でしたし、安い台詞回しも覚悟の上。 だったのですがこれは期待以上。 初見の人はかなり楽しめるのでは。 アクションも去ることながら、映像を通して見るアイヌ文化は漫画の何倍も惹かれるものがありました。 生きとし生けるもの全てに
#ゴジラマイナスワン 戦争から逃げ出した特攻兵がゴジラと闘う話。 アカデミー賞で話題になりましたね。 個人的には映像は普通にハリウッド映画の方がすごいなと思いますが笑。 ストで2023年公開予定だった大作映画が減った事や、低予算で完成度の高いCGを作ったコスパの良さが評価されたとかなんとか。 個人的には面白かったのですが、思う所もまぁまぁあり、手放しには賞賛出来ない作品でした。 端的にいうと、ゴジラの場面はとても良いのですが、主人公に共感しにくかったり脚本に違和感があっ
公開2日目に観たのに良すぎて2回目を観て、色々考えながら書いてたらめっちゃ時間が経ってしまった今作。 とてもいい映画でした。 飾らない台詞にゆったり流れる時間、時折挟まれるユーモア、ほんのり心が温まるラスト。 主演2人の掛け合いが終始心地良く、職場の社員や元上司達の距離感が絶妙。 フィルム粒子が浮かぶ映像から、背中をさすってくれるように繰り返し流れる優しいBGMまで、2人に寄り添うような作品全体の空気感が個人的にツボでした。 あらすじPMSにより毎月生理前に怒りっぽくな
「 #SISU #不死身の男 」 めっちゃ面白かったです。 純粋に楽しい映画を見たなぁというホクホクした気持ちになれました。 91分という短い時間の中でこれでもかと繰り広げられる血みどろ肉弾アクション、好きな人は大好きなのでは? あらすじ第一次世界大戦の最中、ナチス軍の猛攻により荒野と化したフィンランド。 アアタミという名のおじいちゃんはある日金鉱脈を掘り当て大量の金塊をゲットします。 しかし換金に向かう途中でブルーノ中尉率いるナチスの小隊と遭遇、金塊の存在がバレてしま
「 #交換ウソ日記 」 移動教室から自分の席に戻った後、机の中に入っていた「好きだ!」と書かれた手紙。 たまたまその席に座ってた友人に向けて書かれたものでしたが、自分に宛てられたものだと勘違いし交換日記を始めた主人公。 後に相手の想う人は自分ではないと気づきながらも、相手も友人も傷付けたくないあまり誰にも打ち明けられないまま机を介したやり取りを続けてしまい…という話。 面白かったー! 胸キュンっていうのか、恋してる時のワクワク?を描くのにしっかりと時間が割かれており観てて
「怪物」 大人の無理解と偏見に晒された子供達が追い詰められる話。 傑作。 ちょー面白かった。 母親、息子の担任、校長、そして息子。 視点が変わる度に顕になる人々の中の「怪物」。 事実と真実の違い、偏見で物事を言うことの危うさをここまで可視化してくれる作品もそうありません。 しかも映画としておもしろい。 序盤からの不穏な雰囲気は完全にホラーのそれなんですが、真相が気になり過ぎるのと安藤サクラの演技でグイグイ引き込まれます。 水筒に入った砂利 奇行に走る息子 息子はいじめ
「少女は卒業しない」 卒業式を控えた女子高生4人の群像劇。 面白かったです。 坂道アイドルのドキュメンタリーかと思ってたら全く違う良質な青春群像劇でした。 キャラ紹介をば 山城 生徒会長でもないのに答辞を読むことになった料理部部長。彼女が答辞を読むことに思うところがある人も。 演じるのは河合優実。 #岸田奈美 原作のドラマで主演も務めた若手女優。 神田 ある想いを秘めたしっかりものの軽音部部長。同じ部活の森崎とは幼馴染。 演じるのは現役アイドルでもある小宮山莉渚。
「 #バービー 」 心身に異変を感じた #バービー人形 がバービーランドから人間界に行く話。 面白かったです。 フェミニズム、男尊女子、LGBTQ、ポリコレ配慮といった今風の要素がたっぷりでアメリカで大ヒットなのも納得の作り。 奇天烈な内容ながら終始クスクス、時には声を出して笑えるシーンもあり、劇場でも何回も笑いが起こってました。 ↑のようにおバカなところはとことんおバカに、グロリアが女性の不遇を嘆くシーンや頭空っぽなケンが家父長制度に影響される流れはリアルに。 結婚