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life story のstory①「life story の名前」

こんにちは!
今回からは life story のstory ということで。
代表福田が life story を作ってから、中村が入社し現在に至るまで、
どのようなstoryを紡いできたのか、2人で振り返ってみました。
第1回目は「life story の名前にどんな願いが込められている?」です。



中村(以下:中):今日はよろしくお願いしまーす。

福田(以下:福):ほーい。

:まず、「life story合同会社」を作ったのは、医師としての仕事以外の活動をするために必要になったから、深い意味はなく作ったと言っていたけれど、会社の名前の「life story」という名前はよく考えて付けたって言ってたね。

:そうだね。ひらめきではあるんだけど。考えて温めてた名前だね。
その話は医者になる前に遡るね。

訪問リハビリで感じた「life」

:「life story」の「life」の話になるんだけど。
医師になろうと思った瞬間は、生きる、死ぬの「life」、命そのものに深く関わっていこうと思っていたんだけど。でも「life story」の「life」は、多分医学部に行く前の期間に理学療法士として訪問リハビリをやってた時に感じた「life」という意味の方が強いのかなと思う。
病院で見る患者さんの姿と、家で過ごす、家の主としての患者さんの姿が違いすぎたっていう驚きがあって。あー、やっぱり人は 病院で生きてるわけじゃないよなっていう大きな体験があって。

:そうだね、違うよね。ある意味衝撃だよね。生活者としての患者さん。

:それなりに病院で、生活を見据えたリハビリをやっていたつもりだったけれど、人が生きている、人生を生きるっていうのは、 病院で垣間見える姿とは、やっぱり全然違うんだよなぁって。佇まいだったり。

:空気感だったりね。

:表情とかだけでもなく全て。その人がそこにいる存在感、 自分の人生を生きているっていう姿がすごく印象的だったよね。その人が生きていくことをサポートしているんだって喜びもあったけど同時に、ショックにも近かったかな。見てたはずだけど、あー全然みれてなかった…みたいな。

:訪問リハビリだと、私たち、家族とも話すじゃない。病院でも家族とも話すけど、 そこで行われてる生活の中で家族と話してると、またそこの関係性から浮き彫りになってくる、その人の人生みたいなものも感じるんだよな。なんだろうね、やっぱり、暮らしを想像しながらやっている病院の感覚とは、また全然別物なんだよね。暮らしの中の、人の存在としての「life」。

:うん、「life story」の「life」っていうのが「命」っていうより「人生」に近い感じなのかな。もはや「life」からは想像がつかない意味さえも含まれている感じ。人の生活、暮らし、まさに生きているものに寄り添う感覚を大切にしたいね。

一人一人の「story」を尊重する

:「story」ストーリーの方に思いをはせてみると、人が最後を迎えた時に感じた、一つ一つの人生の美しさ、尊さ、豊かさ、面白さ、そこにある物語を表現したかったのかな。訪問、在宅診療でお看取りをする時に味わった感覚。その中には医療者の押し付けるものがなくて、その人生を尊重する感覚が含まれているような気がするんだよね。ここはかなりessenceレベルな話だけど。

:そうだね。あと「life」「人生」っていうと平ったい感じなんだけど、storyが加わることで、立体的になるというか、時の流れも感じるというか。訪問の現場では、行った時の人の暮らしやその時の思いを大切にしながら関わるけど、それって過去から未来に繋がっていることじゃない。それを想像しながら関わるというか、寄り添うというか。それって私にとって、とっても魅力的で豊かなことだなと思う。そこの場にいて、その暮らしを良くして終わりではなく、その人が紡いでいく人生の物語を覗き込んでる感覚に近いかもしれない。

:自分達のやりたいことって、ゴリゴリ介入したり、こっちの好みに変えたり、こっちが筋書きを書いていく性質のものではないよね。

:うんうん。

:点でもないし、人生っていう面だけだとやっぱりまだ立体感はないし、 そこにストーリーっていうものが加わってくると、立体感とか、時の流れが出るね。

:だから改めて「life story」っていい言葉だな。

:名前を付けた時は、ここまで考えてなかったかも(笑)。ひらめきに近い。 でも、当時からも、今も、仕事をしていて大事にしているコアみたいなもの、願いが「life story」という言葉にちゃんとある。そして今も違和感やずれてきている感覚がなくて。「life story」にはそんな自分の願い、我々の願いが込められているね。

不思議な巡り合わせ

:そういえば私、卒論で生活史の調査をしたの。知らないよね?
ご病気されて体が不自由な一人の方にお会いして、生まれ育った環境から現在に至るまでお聞きして、その人が人生の帰路に立ったときに、そういった考え方をしたのはどうしてだろうか、そのヒントが過去の出来事に隠されていないか、って考察する質的研究なんだけど。今思っても、私も当時もやってること変わらないや(笑)

:そうなんだ!なんとなく合いそうってひらめいて会社に誘ったけど、ちゃんと大丈夫だった!合ってた!(笑)

:大学は同じでも、お互いその後どうやって仕事に向き合ってきたかよく知らないのに、20年位の空白期間を経て、よくこんな感覚で一緒に仕事していると思う。(*福田が同じ大学の1年先輩。中村は生意気な後輩。)

:不思議な巡り合わせだなー。ちなみに俺の卒論はプラシーボ効果について。

:その頃から心理系(笑)ま、お互い、バリバリの理学療法士っぽくはないよね。

:(笑)ぽくないよね。心の可能性を知りたいあたり(笑)


ということで、名前に込められた願いだけでこんなに話せてしまう2人。
この先また長くなりそうなので、今回はここまで!

次は、中村が入社してからのお話を掲載していこうと思います。
システムコーチングを受けて、世界が変わってきたというお話です!
ぜひご覧くださいませ。

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