【韓氏意拳】初級講習会(守伸二郎先生、2022年3月19日)
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市内某所の公共施設にて、守伸二郎先生ご指導の韓氏意拳講習会、午前・午後の2コマ参加でした。
月に一度の名古屋での韓氏意拳のお稽古会、守先生と光岡英稔先生(日本韓氏意拳学会会長)が概ね1か月交代で指導してくださいます。守先生は、「形体訓練」「站椿」…といった、韓氏意拳の稽古体系に沿った内容で教えてくださいます。きょうは、意拳のお稽古に比較的慣れている常連さん(ひろさん含め)5名が参加で、普段はそこまでなかなか進まない「五行拳」までお稽古しました。
守先生がお稽古会でいつも仰るのは、「僕らは自分の身体に対する認知にバグがある、言ってみれば認知症みたいなものです」ということ。思いで思っている身体と、実際の身体の自然(リアル)に、相当のズレがある。
このズレは非常に根深いもので、例えば、今日の5人が守先生を囲むような形で位置取って、守先生が順番に受講生の手を取りながらご指導されているのを僕はずっと見て観察していたのにもかかわらず、いざ僕が先生に手を取ってもらう番になると、僕が僕の思いで思っていた「ヴァーチャルな」身体のありかたを身体に押しつけるような、いわゆる普段通りの身体の使い方に、どうしてもなってしまう。
そのあたりのことについて、守先生は、「やはり、"整体参与(身体がバラバラでなくひとまとまりになって、あるムーブメントに参加・関与すること)"した時に身体がどう動き、働くかの経験をある程度は積み重ねていく必要はあると思いますね」と仰います。簡単に言うと「慣れ」ですね。
それから「上虚下実」についても、上半身と下半身それぞれへの気持ちの向けの配分は、守先生によると「上が1、下が9」。上半身は、もうほとんど放っておいていい、捨て置いていいくらい。
…と、言葉で理解してみても、実際に動いてみる段になると、どうしても腕や胸を使ってしまう。それくらい根深く癖づけられているということです。
守先生は、あるムーブメントを僕らが試みたときの、その都度都度で僕らに返してくださるフィードバックがとても的確。逆にそのフィードバックを受け取る僕らのほうがよほど集中していないと、先生からのフィードバックを受け取った上で再度試みる時に、また違う方向へ行ってしまう。
思いで思っている身体をトップダウンで身体にorder & controlする方向から、身体の要求をボトムアップで聴きながら、身体の自然の原理に沿った形で動く方向へ。「そっちじゃなくて、こっちですよ」と、愉しく教えてくださる守先生のお稽古会、これからも地道に経験を増やしていきます。
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