第30話 つながる言の葉
都の干ばつから始まった今回は、現代の夏も暑いぞぉ~
そんなことを考えてしまいましたが、井戸が枯れるのは死活問題です
皆さまも水分は気をつけてお取りください
さて、母まひろとおはじきで遊びたかった賢子は、まひろに遊んでもらえず
いとが無理やり連れて行きました
まひろは何をしていたかと言うと「カササギ物語り」を執筆していたのです
まひろ「後でやるから、今はちょっと忙しいの。許してね」
言葉だけをみると、きちんと謝っているように思えますが、
まひろは、賢子をチラッとみただけで筆に目線を戻し謝っているのです
さすがに賢子は、おもしろくない
とは言え、母親に当たり散らすことは出来ず、怒りの矛先を向けたのが、
まひろが書いていた紙に火をつけてしまうのです
もちろん、賢子のしたことは良くないことです
また、まひろが言ったように「人のやることではありませんよ!」と
怒るのは今も昔も当たり前のことです
ただ、まひろは何も悪くないのかしら?
賢子をそこまで追い詰めてしまったのは何だったのでしょうか?
人は空気を吸って、食べ物を食べると同じぐらい成長に欠かせない
心の栄養が必要です
特に育ち盛りの子どもには、その後の人生を左右するかもしれないほど、
心の栄養が必要になってきます
生まれたすぐの頃は、泣くだけでも周囲の大人が温かく
受け止めてくれました
自分の存在を優しく温かく受け止めてくれるので、
「ここは、安心できる場所」「ここにいる人は安心できる」
「ここは居心地が良い場所」と感じ始めます
その存在を認めて優しく温かい刺激を出しているのは、周囲の大人です
周囲の大人から100%ではないかもしれないけど、
十分に刺激をもらい育つと成長する過程で他者を認めて優しく温かい刺激を
出すことが出来るようになっていきます
でも、まひろのように軽くあしらってばかりいると、
心の栄養が足らなくなってしまい「自分を見て欲しい」と感じてしまい、
良くないとわかっていても、心の栄養をもらうことを起こします
賢子は、良くないことをして怒られることで「自分を見て欲しい」を
達成することが出来ました
もし、賢子が「自分を見て欲しい」を達成するために
まひろが教えている文字を一生懸命覚えてまひろを喜ばしていたら
どうでしょうか?
怒られるよりも長い時間をかけてまひろの期待に応えるために
必死に勉強をしたかもしれません
赤ちゃんの頃は、泣くだけで認めてもらえていた自分の存在が
何かしなければ認めてもらえなくなっていくことで、
自分がやりたいことを我慢したり、大人に合わせたりし心の栄養を
もらうようになっていきます
心の栄養をもらうために、
無意識に自分の存在に条件をつけるようになっていきます
大人になってもその心のクセは残っています
必要以上に頑張ってしまっている時やミスが続いたりしてしまいます
無意識だから気がつかないことが多いかもしれませんが、
本当に必要な欲しい人から心の栄養がもらえているのか
振り返ってみてください
お仕事を一生懸命に頑張っているけど家庭がおざなりになり、
大好きなはずの家族から心の栄養をもらえてますか?
会社の上司からの心の栄養が欲しいのでしょうか?
もちろん、「今は、頑張りたい!」とご自分で決めていることなら、
ご家族にもしっかりと話をして理解して頂けるように、
心の栄養を出してあげてください
大丈夫です
幼い頃にちゃんんと経験していることなので、できるはずなのです
あとは、あなたのプライドの問題かもしれません