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第35話 中宮の涙

ファイト!一発!
なんて言いたくなった「御嶽詣(みたけもうで)」
時代だからしょうがないのでしょうが、歩きづらく登りづらかっただろうななんて、見方をしてしまう自分がちょっとつまらない奴に感じました
しかし、道長がえっちらおっちらと9日間かけて行ったところに、
藤原伊周がいる?
そこは、ちょっと吹いたw
これは、大河ドラマなのですよね。ドラマ。そこ大事です

その中で中宮彰子とまひろのやりとりで、
彰子は「自分の思いを伝えるのは私らしくない」
とまで言っていたのに抑えつけていたものを抑えきれなくなり
「お上!お慕いしております!」
涙を流すシーンは驚きでしたが一条天皇に気持ちを伝えることが出来たと
思える印象強いシーンがありました

どの回もそうなのですが、役者さんが素晴らしいので言葉だけではなく、
表情や仕草で視聴者に気持ちを汲み取らせることが多く感じます
カメラワークもいいんですよね
監督・助監督?チームの皆さまが「一緒に良いものを作ろう!」
そんな、意気込みを感じます
100カメを見ていても強く感じました

そんな中で、正しいか正しくないかはわかりませんが、
表情や行動から読めなかった場面が2か所

まず、藤原伊周と弟の藤原隆家の兄弟のやりとり
藤原伊周は、御嶽詣の帰りの道長を狙い暗殺しようとしたところで、
弟の藤原隆家が邪魔をします
その後、池のほとり?で二人で話をするシーンで、
兄、藤原伊周「お前はおれの敵か!」とまで言うが
弟、藤原隆家「兄上を大切に思うが故、阻んだまで・・・」
この後、その場から藤原伊周は穏やかな顔をして「帰ろう」と言い、
歩き出します
しかし「道長なぞ狙ったつもりはない(笑う)うつけものめ」
隆家には見えないその顔は、全く何を考えているか分かりませんでした

次に、道長が御嶽詣から帰り中宮に挨拶に行ったあと、
まひろの局によります
物語を読んだ道長は、まひろに
道 長「この不義の話はどういう心づもりで書いたのだ」
まひろ「わが身に起きたことにございます。
    わが身に起きたことはすべて物語の種にございますれば」
道 長「ふーん。恐ろしいことを申すのだな。
    おまえは不義の子を産んだのか」
まひろは、この言葉を言われた瞬間、机上においていた指が若干動きます
まひろ「ひとたび物語になってしまえば、
    わが身に起きたことなぞ霧のかなた。
    まことのことかどうかも分からなくなってしまうのでございます」
と、答えたまひろの気持ちはなんとなく、本当のことを言いたい
でも・・・と言った気持ではなかったかと推察できます
しかし、この後道長は、表情一つ変えずに
うなずき「すぐに写させよう。預かっていく。」と言って
立ち去っていきます。
去っていく道長を見るまひろの顔は、少し唖然としたような、
よかったのだろうか?伝わったのだろうか?と複雑な心境が垣間見えました

そして、廊下を歩く道長は、途中で歩みが遅くなり立ち止まります
何かを考えていたように見えます
立ち止まった道長は、ほんの少し振り返ろうとします
しかし、そのまま先に足を進めてしまいます

表情が見えている場合であっても、全く心情が見えないことも、
表情と仕草で心情を勝手に推察することも、
背中を見せ心情を想像させる行動
言葉や仕草、行動で人はどれだけ自分の心を表しているのだろうか?
とは、思うものの藤原伊周の心情と道長の心情が全く読めませんでした

藤原伊周の「道長なぞ狙っていない・・・」とは?
道長は、自分の子どもがもう一人いることに気がついたのだろうか?

相手の言葉にならない言葉を読むクセがあるからなのか、
モヤモヤ・・・
この、モヤモヤもまた、私が作り出している心のクセだと思います

余談ですが、「御嶽詣」に行く前には、
「出立までに100日に渡って精進潔斎し酒、肉、欲、色を絶たねばならぬ」と、道長は言ってました。
さらに、あそこまでの運動量をみると
「そりゃぁ~普通に健康になるわなぁ~。それだけでも、ご利益だわ」と思ってしまったのですが、現代人としてつまらんなぁ~なんて思ってしまいました。









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ライフリメイクタナカ
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