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ステキな大人の共通点
私がステキだと感じる人生の先輩たちには、共通点が2つあります。
それは、
『本質をいつも探している』
『情報提供が心地いい』
です。
まず、話を遮って「要するにこういうことね。私の経験上こうすべき。」とは言いません。
余裕のある相槌と、ほどよい質問が入ります。そして、私が考えている事の本質がどこにあるのか、理解を深める姿勢で接してくれます。
そこから、最近同じようなことを考えていた、と言う共通点で話が展開していくのです。
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私も見習って、年下の人に勘違いしてアドバイスをしないように気を付けています。
時に「あの人って、若い人と話したいだけなんですよ。」と後輩から聞いて心が痛むことがあります。でも、その人達は、トンデモナイを自然に炸裂しています。
「それが楽になってるのは、私が道を作ったおかげだから。」
「で?最近どうなの?まだあの人は課長?あの事業はうまく行ってる?」
「さすがにもう彼氏できた?」
とか。
元部下に、離れても同じ距離感で接してしまうのでしょう。自己顕示や情報の引き出しは、興ざめの対象です。情熱を共にした先輩との日々が、どんどん冷めていくのです。
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大人は若い世代と話したいけれど、若い世代は同世代と話したい。私はこの構造が少しでもやわらぐといいな、と思っています。
それは、頼れる人が増えれば心のケアにつながるからです。共感だけじゃないその先のエネルギーをもらえると、人間はちょっとずつ強くなっていきますから。
先日、子どもの中学入校説明会に行きました。そこで『中学0年生』という言葉が出てきました。小学校卒業に向かいながら、中学入学までの課題を進めていく期間。
20代も30代0年生、40代も50代0年生なのです。
実力主義でしょ、と言い放って年上の大人と関わらないと決めるのはもったいない。人生経験は侮れません。成功も失敗も、体験談のインプットは助けになります。
それをお互い心地よく対話できる、ステキな大人が増えるといいなと思います。
私自身がそうなりたい、という気持ちを込めて。
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