「無料」から利益を生むフリーミアム

フリーミアムの説明

基本的なサービスを無料で提供し、場合によっては広告収入で支えつつ、特別な機能やカスタマイズされた付加価値サービスを有償で提供するマーケティング手法のことです。フリーミアムを検討する際に下記３つのことを考慮する必要があります。

①サービスがまだ市場に浸透していないか調査します。
②無料プランにかかる運用コストを考慮します。無形のデジタルコンテンツなどは運用コストが低く親和性が高いです。
③有料プランと無料プランの差別化を明確にする必要があります。無料プランが充実しすぎるとユーザーは有料プランを使いません。逆に無料プランが魅力的でないとユーザーが離れていくのでトレードオフが大切です。

フリーミアムの具体的な事例

個人向けストレージで有名なDropboxは、高いコストをかけて検索型連動広告を活用してユーザーを獲得していました。しかしユーザー獲得状況は乏しかったのです。そこで、検索連動型広告を諦め、既存ユーザーに対して新規ユーザーへの紹介を条件に無償でストレージ容量を増やすというフリーミアムを実施しました。その結果、ユーザーを爆発的に増やすことができました。それらのユーザーの中で気に入ったユーザーが有料プランにアップグレードするという現象が起こり始めました。フリーミアムを導入した結果、マーケティングにかかるコストはフリープランを使うユーザーだけで済むようになりました。