【LINE運用】セグメント配信で開封率が3.5倍になった話
こんにちは!
LIFEMAP・プロモーション担当です。
突然ですが、皆さま、LINE公式アカウントの運用はしていますでしょうか?
している場合、メッセージの開封率はどのくらいですか?
LINE公式アカウントからのメッセージの開封率は平均60%程度と言われています。
さて、皆さまのアカウントの開封率は60%を上回っていましたか?
もし、60%を下回っているのであれば、ぜひセグメント配信を検討してみてください。
今回はセグメント配信で、LINEメッセージの開封率を20%⇒70%・約3.5倍に引き上げた事例をご紹介します。
LINEで使えるセグメント
まずはセグメント配信について、説明します。
セグメント配信とは、「ユーザーを分類し、それぞれのニーズに合わせた情報を配信すること」です。
LINEメッセージ配信では、「オーディエンス」「属性」の条件でユーザーを絞り込み、セグメント配信をすることができます。
それぞれ、どんな絞り込みができるか解説します。
オーディエンス
メッセージクリック・メッセージインプレッション
過去60日以内に配信したメッセージをクリック・開封したユーザーを対象としたオーディエンスリストです。
配信に利用するには、オーディエンスサイズが50以上となる必要があります。
リッチメニュークリック・リッチメニューインプレッション
リッチメニューをクリック・表示したユーザーを対象としたオーディエンスリストです。
こちらも配信に利用するには、オーディエンスサイズが50以上となる必要があります。
友だち追加経路
特定の経路から友だちとなったユーザーを対象としたオーディエンスリストです。
「友だち追加URL・QRコード・ボタン」「友だち追加広告」「LINEログイン」等が選択できます。
こちらも配信に利用するには、オーディエンスサイズが50以上となる必要があります。
チャットタグ
チャットのタグ機能を使ったオーディエンスリストです。
チャットをしたことがあるユーザーに対しては、管理者が任意にタグを設定し、ユーザーを分類することができます。
この分類を、配信にも流用するものです。
ユーザーIDアップロード
各LINEユーザーに割り振られている「ユーザーID」をTXT形式またはCSV形式でアップロードして作成するオーディエンスリストです。
ユーザーIDを取得するには、Messaging APIを利用する必要があるため、やや高度な設定です。
ウェブトラフィック
事前にLINE Tagをwebサイトに設置しておき、そのトラッキング情報(webサイトへのアクセス情報)を基にしたオーディエンスリストです。
配信に利用するには、オーディエンスサイズが50以上となる必要があります。
その他
「ビジネスマネージャー」を使うと、作成できるオーディエンスリストの幅が広がります。
具体的には以下の4つが活用できます。
こちらの詳細は、後日別の記事で紹介しますので、ここでは概要のみとさせていただきます。
属性
一部の属性は「みなし属性」と呼ばれ、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報、ユーザーの⾏動履歴、 LINE内コンテンツの閲覧傾向等をもとに、推測で分類されたものです。
このため、必ずしも正確な情報ではないことに、ご留意ください。
属性は複数選択・オーディエンスとの併用が可能ですので、「女性×20~30代×関東地方または関西地方」や「メッセージをクリックした男性」といった絞り込みも可能です。
ただし、オーディエンスサイズは50以上となる必要があります。
友だち期間
6日以下・7日~29日・30日~89日・90日~179日・180日~364日・365日以上から選択できます。
新規ユーザーと古参ユーザーで配信内容を分ける等といった使い方が可能です。
性別
男性・女性から選択できます。
年齢
14歳以下・15~19歳・20~24歳・25~29歳・30~34歳・35~39歳、40~44歳、45~49歳、50歳以上から選択できます。
OS
Android・iOS・Windows Phone・BlackBerry・Nokia・Firefoxから選択できます。
地域
47都道府県から選択できます。
外部CRM活用
LINEと連携できるCRM(顧客管理)システムを導入すると、自社のユーザー情報と組み合わせて、より詳細なセグメント配信が可能です。
例えば、「特定の商品を購入した人」「今月誕生日を迎える人」「事前に回答してもらった会員アンケート結果を基にしたセグメント」等、色々な設定ができるようになります。
LINEと連携できるCRMシステムは様々ありますが、弊社は「HubSpot」と「LITTLE HELP CONNECT」を利用させていただいています。
事例
セグメント配信実施前の開封率は、平均20%と残念ながら低い状況でした。
そこで、以下のセグメント配信を検証しました。
セグメント:友だち期間
属 性:友だち期間が179日以下のユーザー
配信内容:診断コンテンツ
開 封 率:43%
友だち歴がまだ短いユーザーに対して、進路活動の足掛かりになる診断コンテンツを訴求したところ、開封率が43%と約2倍になりました。
しかし、平均値よりはまだ低い現状でした。
セグメント:年齢
属 性:15~19歳のユーザー
配信内容:高校生1・2年生向け特集
開 封 率:32%
高校生向けのコンテンツを高校生年代のユーザーだけに配信することで、開封率の向上を狙いました。
ただし、年齢属性は5歳刻みでしか設定できないため、高校生年代をピンポイントでセグメントすることができず、開封率も32%にとどまりました。
セグメント:資料請求ユーザー(電話番号アップロード)
属 性:弊社サービスから資料請求をされたユーザー
配信内容:オープンキャンパスのススメ
開 封 率:38%
電話番号アップロードにより、資料請求をされたユーザーをオーディエンスリスト化し、オープンキャンパスの申込みを促しました。
開封率は38%にとどまりましたが、同じ内容を資料請求ユーザー以外のユーザーにも配信したところ、開封率は25%だったため、一定の効果は見られました。
セグメント:学年別(HubSpot連携)
属 性:事前アンケートで登録いただいた学年情報
配信内容:高校生1・2年生⇒テスト対策/勉強法、高校3年生⇒今からでも出願できる学校情報、社会人⇒学び直し支援制度
開 封 率:70%
年齢別配信の反省を踏まえ、ユーザーから学年情報を収集し、学年ごとに配信内容を変えた結果、開封率が70%まで改善しました。
特に、社会人ユーザーの開封率は80%超でした。
これまで、高校生向けの配信内容が多かったので、配信内容を見直す良いキッカケにもなりました。
セグメントに合った配信を
結局は「配信内容がユーザーニーズにマッチしていること」が重要なので、全ユーザーのニーズがほぼ似通っているならば、セグメントを分ける必要はないのかもしれません。
弊社でも、新しい診断コンテンツをリリースした際には、全ユーザーを対象に配信しましたが、開封率は驚異の80%超でした。
やはり診断コンテンツには、興味を持ってくださるユーザーが多いことが読み取れます。
とはいえ、ユーザーニーズは多様化している時代です。
セグメント配信は多様なニーズに対応するために有効な手段なので、これからも様々なセグメント×配信内容を検証していきたいと思っています。
皆さまも、ぜひ効果的なセグメント×配信内容を探ってみてくださいね。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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