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きょう心にしみた言葉・2022年8月16日

フランクルは、次のような公式を示しました。

「絶望=苦悩-意味」

苦悩と絶望が同じ意味ではないことを示しています。
この公式は左辺と右辺の移項操作をするとさらにそのすごさがわかります。

「意味=苦悩-絶望」

「マイナス絶望」とは「希望」と考えられます。したがって

「意味=苦悩+希望」

苦悩の中で希望を抱くこと、そこに人生の意味があると思うのです。

「ぼくの命は言葉とともにある」(福島智、致知出版社)

9歳で失明、18歳で聴力も失った東京大学教授の福島智さん。アウシュヴィッツ強制収容所から生還し、あの至高の名著「夜と霧」の著した精神科医、ヴィクトール・E・フランクルが講演の中で示した公式「絶望=苦悩-意味。つまり、絶望とは意味なき苦悩である」。福島さんはそこから論考して導き出したのが「苦悩の中で希望を抱くこと、そこに人生の意味がある」でした。アウシュヴィッツ強制収容所と盲ろう。フランクルと福島智さん。まさに絶望的な状況にあっても、人間としてどう生きるかを考え抜き、そして見事に生き抜いて、人間の尊厳を体現した二人の魂の対話です。




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