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きょう心にしみた言葉・2022年12月19日

私の指導の経験上、ひきこもりになりやすいタイミングは人生で4度あると思っています。1度は中1、2度目は高1、3度目は浪人と大学中退、4度目は就職活動での挫折です。
ひきこもりは自然には治りません。
ひきこもりの子が自分の部屋から出てくるために一番効果があるのは、親でも先生でもない、ちょっと前まで自分と同じ体験をしていたような、同じぐらいの年齢の友達と関わることなのです。

「不登校・ひきこもりの9割は直せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ」
(杉浦孝宣・著、光文社新書)

著者の杉浦孝宣さんは、1985年に中卒浪人生のための学習塾を設立して以来、不登校やひきこもりの子どもの支援を続けてきました。杉浦さん自身も不登校を経験しています。杉浦さんが、ひきこもりになりやすいタイミングとして挙げた「中1ギャップ」「高1クライシス」「浪人・大学中退」「就活」という人生の場面には、誰もが「そうだよね」「つらかったな」との思いがよぎるのではないでしょうか。「ひきこもりは自然には治りません」の言葉には、だからみんなで助けよう、との呼びかけが込められています。同世代のサポートに効果があるとの指摘は、長年の実践経験ゆえのことでしょう。杉浦さんは、ひきこもりから立ち直るための3つのステップは①規則正しい生活をする②自律して自信をつける③社会貢献をする――ことだと言います。これは、ひきこもりや不登校の子どもたちだけでなく、すべての大人たちにも求められることではないでしょうか。

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