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みんな知ってるかい?茶碗て刺さるんだよ。

今は亡き昭和の親父の話 その1

食事は命の危険を感じる時間だ。
一家団欒なんて夢のまた夢。
いつ親父の機嫌が悪くなり、偽りの平和が終わるかわからないからだ。

ある日、親父が力一杯投げた茶碗は、長女の腕に割れながら刺さった。
その日の僕の記憶は、その瞬間だけ無い。

終わり

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