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数々の外部大会で受賞!「とにかくUnityが楽しい」コロナ禍も不登校も転機に変えた高1生の進化に迫る

ライフイズテックスクールでは、日頃の開発の成果を発表するため、多くのメンバーが外部大会・コンテストが応募しています。
今回は、高校1年生ながらゲームクリエイター甲子園やUnityニュージェネレーションズフェスなどの数々の外部大会で受賞経験のある加納武紘さんにインタビュー。

「開発の中で自分も成長するから、結果的に目の前のものが気に入らなくなる」と語る武紘さんに迫りました!


小学生の頃に「なんとなく面白そう」で始めたUnity 

ー数々の大会で受賞していますが、いつからUnityを始めたんですか?

今、高校1年生なんですが、小学6年生の頃からUnityを触っていました。2020年に新型コロナウイルスがはやりはじめて、小学5年生の3月頃から長期休校になったんです。その時に、暇だったから何となく「子供の科学」という雑誌を読んでいたらUnityの特集があって、なんか面白そうだなあと思って。それからずっと続けていたんです。
ライフイズテックに入ったのは、中学2年生の頃ですね。当時不登校だったんですが、その時に、「学校に行っていないのなら何かやってみないか」と親から勧められて入りました。

ー長く続けているのは何か理由があるんでしょうか。

シンプルに合っていたのかもしれませんね。レゴのようなパーツを組み合わせてロボットを作っていた時期もあったのですが、それはあまり長続きしませんでした。でも、Unityは本当に自分に合っていて楽しかったです。

ーやっぱり「楽しい」って大事ですよね。スクールに通う前は何か作品を作っていたんですか?

これといった作品はないですね。Unity歴はそれなりに長いですが、積極的にコンテストに出し始めたのは一昨年の後半です。それまでは、なんとなくUnityを触ってはいたんですが、特に派手に何かをやるということはなかったです。

「開発しながら成長する」きっかけはGold Award受賞でついた自信から

ーコンテストに作品を出し始めたきっかけは何ですか?

スクールに入った初日に、メンターの人から「基礎はできているから、オリジナル作品を作ろう」と言われて、次の回からずっとオリジナル作品を作っていました。その作品をスクールカップ(ライフイズテックスクールの内部大会)に出したんですが、賞は取れなかったんです。でも、2回目のスクールカップでGold Awardを取って、「この調子なら外部大会も行ける」と思えました。自信がついたのと、メンターにも勧められて積極的に出していくようになりましたね。

ーGold Awardを受賞した時のことって覚えてますか?

YouTubeライブで結果発表を見ていて、ブロンズやシルバーで名前が出なくてダメかな?と思っていたら、Gold Awardの発表で一人目に名前が出ました。本当に嬉しくて、思わずガッツポーズをしながら自宅の階段を駆け上がって、また駆け下りてました(笑)。

ー受賞作の「THE ONE-MAN ARMY」、どんな作品なのでしょう?

スクールカップ以外にも日本ゲーム大賞のU-18にも出した作品です。ジャンルはトップダウンのシューティングゲームです。銃を撃って敵を倒していくというすごくシンプルなゲームなので、あまり説明することはないんですが(笑)

ーどんなところにこだわったんでしょうか。

見た目、UIなどに統一された空気感をもたせるところですね。絵を書くことがあまり得意ではないので、シンプルな素材や図形などをうまく組み合わせて雰囲気を演出しています。一つ一つのパーツは素朴でも、プレイヤーに納得してもらえるようなインターフェイスを心がけました。

とは言っても、まだできることは多いですね。プレイヤーも敵もただの四角ですし、エフェクトすらデフォルト素材同然のものを組み合わせて作っているので。あとは、もっと世界観をはっきり出せると思います。タイトル画面も単色背景にタイトルロゴぐらいしかないので、記憶に残りづらいんじゃないでしょうか(笑)

「THE ONE-MAN ARMY」
「THE ONE-MAN ARMY」のプレイ画面。シンプルな素材や図形を組み合わせた

ーまだ作品に満足していないんですね(笑)

外部のコンテストに出して、もっとすごい人の存在を知ると、自分もまだまだできることがあると思えるんです。それから、開発を何カ月も続けていく過程で目が肥えて、最初に作ったものが物足りなくなっていくことが多いです。だから、数年前のプロジェクトのコードを見ると「なんだこれは」って泣きそうになってしまいますね(笑)。開発の中で自分も成長していくので、結果的に前のものが気に入らなくなって、まだできるなと思うんです。

競争相手ができると、開発のモチベーションが上がる

ーひとつ作ったら反省点があって、それを次に生かしていく。どこまでも高みを目指していてかっこいいです。外部のコンテストに出て、何か自分に変化は生まれましたか?

同年代の人たちがたくさんいることを、実際に肌で感じることができたのは大きいですね。「Unityニュージェネレーションズフェス」で、東京に行ってプレゼンテーションをした時に、静岡の出場者の方々と話す機会があり、「自分ももっとレベルを上げてみんなに勝ちたい」という気持ちをもつようになりました。
あとは、日常生活全般で怖じ気づくことがなくなって、積極的に挑戦できるようになりましたね。競争相手ができたことで開発に対するモチベーションも上がって、ゲームバランスやUIにも気を配るようになりました。

目指すのは「新しい技術を生み出すエンジニア」

ー高校生活、次に挑戦してみたいことは何でしょうか。
高校1年生の間は時間があるので、いろんなコンテストに出しまくって賞を取りたいです。また、材料工学などの今まで触れたことのない分野にも挑戦してみたいですね。今はプログラミングをやっているのでソフト系だけですが、ハード系も触ってみたいです。

ースクールのメンターから武紘さんの知的好奇心の広がりの凄さを聞きました。プログラミング以外にもいろいろ興味がある、と。

はい。昔から好奇心が強いところはあって、学校の先生に勧められて名古屋大学の学祭に行ったり、同大学のメンターがいる研究室を見学したりしました。今一番興味があるのは、情報工学系です。プログラミングやコンピューターサイエンスをもっと深く学んでみたいですね。

ー最後に、将来の目標を教えてください。

今はまだ明確なビジョンはないですが、新しい技術を生み出すエンジニアになりたいです。

ー武紘さんの今後、とても楽しみです!これからも応援しています。


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