波瀾万丈な人生と語学①
私の人生において、語学は切っても切り離せない関係にあります。別に語学堪能というわけではないのですが、それによって救われたことが多い人生でした。
語学が対人恐怖症を救う
小学生の頃、とある事件により対人(特に女性)に関するトラウマを持って以降、10年以上に渡って対人恐怖に苦しんで来ました。もちろんそんな事を人に話せる勇気もなく、誰にも言えず、学生時代はトイレで昼食をとることもしばしば…人に会うと自分が恥ずかしくなり赤面し、汗だくになってしまう…こんなおかしな体質になっていたのです。
でも1つだけ症状が和らぐ場面があったのです。
それは『英語を話している時』『外国人と話している時』です。
日本語と英語は話すリズムが大きく違います。
日本語ではゆっくり落ち着いて話すことが多いですが、英語だとリズミカルにテンションを高くして話すので、自然と性格も明るくなるのです。
しかも私はネイティブスピーカーの話す英語を英語だけ真似するのではなく、その人の性格やテンション、話す癖等もイメージしながら真似する練習をしていたので、『役に入り込む』ことができました。
これ、語学を習得する上ですごく大事です。
よく、友達とつるんでていつしか話せるようになった人や、好きな洋画をたくさんみて少し話せるようになった人っていますよね?
そのような人は、ただ英語を聞いているのではなくて、話し手の表情やそれを取り囲む空気、状況、感情等も同時に取り込もうとしてるので、知らないうちにわかるようになるのではないかと思うんです。
病気を経験して、自身の目標砕ける
大学4年の夏、私を思わぬ病が襲いました。
『肺気胸』です。嵐の相葉さんやBump of Chickenの藤原さん等、有名人もなるいわゆる『細長い体型の人がなりやすい病気』です。
しかも私の場合は、割と重症だったようで、レントゲンを見たら片方の肺が完全に潰れていました。結果なかなか復活せず、手術で死滅した肺の一部(5分の1くらい)を切り取ることになりました…肺は再生しないようで、今でも深呼吸は完全にはできません。もう慣れましたけどね。
中でも一番のショックは、発病した日が、留学の5日前だったからです。
一生懸命アルバイトをして、節約生活をして、初めての長期(2カ月)語学留学を楽しみにしていた時だったので、どうしても諦めきれず、何度も医師に『いつ治りますか?』『医療器具体に付いてでも行きたいんです』としょっちゅう聞いていました。
しかし医師の答えは…『今回の留学は無理。それに治っても今後は飛行機には乗らない方がいい。スカイダイビングやスキューバダイビング等肺に負担がかかるものも控えて下さい。』
それを聞いて絶望しました。その頃はまだ呼吸も上手くできない状態、自分でも無理なのはわかっていました。
でもその後、唯一誇れる私の『頑固な性格』が役立ちました。
退院をして、リハビリをして、またアルバイトでお金を貯めて、その半年後に1ヶ月の留学を実現することができたのです。
再発が多い病気なので、留学の途中でも軽度の気胸にはなりましたが、何よりも目標を達成できたことが満足でした。
『やろうと思って行動すれば案外できるもんだ』と思ったのはこの頃からです。
この留学で私は、苦労してつかんだこの機会無駄にはしないという決意から、約1カ月間『日本語禁止ルール』を自身で決めて、それを貫きました。
その結果、短期間でイギリス英語の話し方に慣れることができました。
それまではアメリカ英語しか勉強してなかったので、初めて聞く発音やイントネーションに大変苦労しました…
何に関しても、勉強するには、『本気』にならないとなかなか成果は出づらいと思います。
また大変な思いをして培ったスキルは、一生の宝物になります。
人間は窮地に追いやられると思わぬ力を発揮するものです。私もそれを何度も経験しました。その結果無理をして体をよく壊したのは反省点ですが…💧
次の記事はもっとすごい経験です。
お楽しみに~