「大野川の暮らし魅力再発見!」秋の乗鞍さんぽ 大野川の歴史を歩いて学ぼう 参加レポ
10/25(金)に紅葉真っ盛りの乗鞍高原を子どもたちと一緒に歩くイベントが開催されました。こんなに気持ちの良い日に歩かないわけにはいかない!というくらいスカッと晴れた最高のおさんぽ日和。参加者も集合時からわくわくした様子でした。当日の様子をレポートします。
イベントの概要
今回のイベントは、のりくら高原ミライズ構想協議会の移住推進プロジェクトチームが主催。地元の魅力を大人も子どもも一緒に再発見してほしいとの趣旨で企画された、全5回のイベントのうちの第3回目です。
第1回「大野川の暮らし魅力再発見!」ぶどう葉寿司をつくろう 参加レポートはこちら▼
第2回「大野川の暮らし魅力再発見!」」一の瀬に生息する動植物を探そう 参加レポートはこちら▼
今回は『秋の乗鞍さんぽ 大野川の歴史を歩いて学ぼう』というイベント。紅葉を眺めながら自然や歴史についてガイドしてもらい、晩秋の乗鞍を小学生と一緒に歩いて楽しむというものです。大野川小学校1.2年生の課外授業に保護者など地域の人も参加する形で、小学1.2年生 5人、担任の先生2人、地域からは6人が集まり、地元ガイド2人と共に秋の乗鞍高原をおさんぽしました。
ガイドしてくれた人
こんな二人のガイドさんと晩秋の乗鞍高原さんぽへ。この後バスで高原内を移動し、新しい発見を探しに出かけました。
自然の様子をよく見て触れて感じて
「足るを知るという言葉がある。ザックに入れる荷物も水も、働いて得る収入も、自分にとって必要じゅうぶんを知っていることは大事だよ」と、準備運動をしながら、みねちゃんは参加者に語りかけました。今日の荷物は一人ひとりにとって必要じゅうぶん?それぞれが考えながら体をほぐし、夜泣峠(よなきとうげ)から一の瀬草原へと向けてスタートです。
歩きながら、冬には雪がどれくらい積もるかを笹の高さから推測したり、道中に生えるシラビソのヤニの香りをみんなでクンクン嗅いでみたり。さらには森の中のあちこちに生える、美味しそうなきのこを見つけては、「今日のところは見逃そう」と採集の手を引っ込めるみねちゃんの姿もありました。
紅葉がきらきらと輝く景色を楽しむのはもちろん、ぐぐっと森に近づいた心地になるおさんぽ。参加者一同わくわくとした気持ちを膨らませながら歩き進めました。
ロープを頼りに道なき道を行く
おさんぽの中盤、突然ロープを取り出すみねちゃんとおくちゃん。「ちょっと道を外れてみよう!」と、二人の華麗なる手さばきでくくりつけられたロープを頼りに、散策路から外れた森の斜面を歩いて下ってみることに。
冒険心がくすぐられた様子の子どもたちは、嬉々としてロープを伝い、みねちゃんを追ってあっという間に森のなかへ。「こんな予定だったっけ?(笑)」と戸惑う大人も、なんとか子どもたちについていきました。
斜面を下っていくと、昔の炭焼き場の跡を発見!ここで山仕事をしていた人たちの暮らしに思いをはせつつ、さんぽが続いていきました。
いざ!焚き火対決へ
一の瀬草原へと歩みを進めた一行は、乗鞍高原の秋のシンボル一つ、紅葉のピークを迎えたオオカエデを堪能することもできました。
その後、お待ちかねの焚き火対決へ。子どもたちは2つの班に分かれて火おこしをし、大人たちは見守り役です。みねちゃんから「焚き火のトライアングルって知ってる?燃料・空気・熱の3つがそろって火が安定するよ」とワンポイントアドバイスがあった後、子どもたちは周辺に落ちている枝や葉を集め始めました。
燃料となりそうなものを見つけてはせっせと運び、組み方を考えながら懸命に火をおこす子どもたち。自然の中にある材料を使い、暮らしになくてはならない「火」をおこすために頭で考え、心と体を動かして試行錯誤した過程は、生きる力を養う貴重な経験!みんなナイストライでした。
イベントを終えて
イベントを終えてみて、小学生からは、「とにかく楽しかった!」、という感想があり、大人からも「デジタルデトックスになった」、「ガイドさんの話がどれも興味深かった!」「地域にいながら初めての場所を歩けてよかった」、「子どもたちとも一緒に歩けて楽しかった」といった感想が寄せられました。
私も、知っているようで知らなかった秋の乗鞍高原を、地域の人と一緒に見て聞いて触れて香って味わうことができ、ほくほくとした気持ちに。山の近くで暮らしていくには、思い通りにいかないことも多いけど、だからこそ味わえる楽しみや喜びをかみしめたいなぁと改めて気づくことができました。
これも乗鞍を知り尽くし自ら楽しみまくる、みねちゃん・おくちゃんのガイディングと乗鞍の自然のおかげです。今よりもう一歩、自然に近づく暮らしをし、子どもにもその豊かさを伝えられる大人でありたいな思うイベントでした!
お知らせ
「大野川の暮らし魅力再発見!」のイベントは、この後も続きます。
次回の第4回は「のりくらおやきをつくろう」という地域住民向けのイベントです。第5回は地域外の方も参加できるイベント、1/14(火)開催の「梓水神社と山岳信仰を知ろう」です。詳細が決まりましたらこちらのnoteでもお知らせしますのでお楽しみに!
写真:セツ・マカリスター
取材・文:楓 紋子
企画制作:のりくら高原ミライズ構想協議会 移住推進プロジェクトチーム