初めてのカッピング・上
40歳過ぎてから、出来るだけいままでやって来てないことをやってみようという気持ちがある。
年末に薄着で寝てしまったら、硬直状態で目が醒めた。首から背中、肩にかけて痛い。次の日には首を振ると頭にも痛みが走る。
これはなにかヤバい奴かなあと思って、病院に行くことにした。いつも花粉症でお世話になる町医者は内科、アレルギー科ときて、脳神経外科も標榜している不思議なお医者さんだ。
レントゲン取った。わー副鼻腔炎だねー。と、二駅向こうの大きい病院にいますぐ行って、CT検査受けてきてと言われる。看護師さんに「すぐ電話して予約してー」。え。仕事ができる人というのは、判断も早いのだ。
思わぬ展開に心の準備が出来ぬまま、CT検査で頭の中を撮影してもらった。
結局、脳に疾患とかは見つからず、副鼻腔炎による頭痛だろうという話になった。ただ気になるのは「もっと酷く膿を溜めている人もいるんだけどね」と言われたこと。
私の中の副鼻腔炎持ちの人のイメージは常に鼻をグジグジしている、というのがあって、私はそんなにグジグジしているつもりはなかった。今の季節だと、寒暖差アレルギーが出るので、クシャミが止まらなくなるというのはあったけど。
最初のレントゲンでも、ストレートネックだなあとかボロクソ言われ、姿勢が悪いところに、身体を硬直させるような格好で寝てしまったとか要因が混じり合って、副鼻腔炎が強く出たということかなあと自分の中で折り合いをつけた。
1週間ばかりお薬飲んで、年明けには頭痛は治った。とはいえ、凝り固まっている首と背中。これをどうしようと考えた。
マッサージも整体も、なんだかあまり好きになれなくて今に至る。普段、肩こりもそんなに感じないタイプなのに、首と背中が辛いと感じるのはちょっとまずいのかと思いつつ。
私はカッピングを選んだ。ただの興味本位。この街に引っ越して5年ぐらいになるんだけど、怪しげな看板が気になっていたのだ。ホットペッパーアプリのメニューを見ながら、背中と下半身が受けられるコースを選んだ。
カッピングといっても、あまりよく考えずに選んでしまった。なんか丸っこいコップみたいなものを体に張り付けて、どうにかする奴。引退間際の貴景勝の背中によくその跡があったなあとか、それぐらいの薄い情報しかなかった。
長くなっちゃった。つづく!