がん再発8ヶ月目④ 死にたくない
わたし、さらっと『あと二年くらいしか生きられないんです。』と言うほうなんですが、今回、どうやら落ち込んでいたようです。変な言い回しですね。根治術である手術もダメだった今、化学療法だけが治療手段となりました。
治療といっても延命ですが。化学療法は賛否ありますが、わたしは効果があると思っています。いち早く、化学療法を再開して命を延ばしたい、と思っています。
そして今回、手術の前後にある化学療法中止期間が命を縮めていないか、それが気がかりです。大学病院の医師は『そこまで影響はないでしょう』と言われますが、当人にしましたら少しでも身体的違和感を感じますと心配になりますね。
今の心配事は『膨満感』です。『膨満感』は飲食するとすぐに起こり、ほぼほぼ一日中感じます。食欲もわきません、術後だからなのか、なんなのか。医師に尋ねると腹膜播種のせいで腸の動きが悪くなっているんだと思います、と回答がありました。さらにこの先、腸閉塞や膀胱機能の低下など頻発することを考えると恐怖です。
ここ3、4日は下半身全体がぞわぞわします。ぞわぞわとは緊張することで起きる身体反応かと思うのですが、『なんでこんなに変なんやろ?』と疑問に思っていました。ひどいときはジッと寝てたり座ってたりすることができず、姿勢を変えたり歩いたりしなければならないくらいになりました。
『なんでやろう?なんでやろう?』と思っていましたが、妻が面会に来てハッと気づきました。ストレスだと。根治が無理になったこと、自己導尿になりそうなこと、これからの病状など知らないうちにストレスになってたんだと思いました。ひたすら怖い。
そこから号泣、妻が帰った後ですが。
覚悟はできているといえど、今回の手術不可の肩透かしで、またストレスが大きかったんでしょう。
死にたくないですし、家族ともずっと過ごしていきたいです。周りの方たちともかかわっていきたいですし。
泣いた後は、ちょっとぞわぞわ感がとれました。
あきらめているわけではないので、まだ治療法がないか、延命の手段はないか、模索していきます。
今回、こんな感じで書いてますがエンタメとして読んでくださいね。あるいは『ふ~ん、そうか、同じようなことが起こったらあるいは周囲にいたらちょっと参考にしよ。』くらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。