見出し画像

【高齢者リハ・ケア】できる感覚を育てる

今回は自己効力感のお話です。

例えば、

エベレスト登れますか?

と聞かれたら

「いやいや、無理無理」

って答えますよね。



では

近くにある300mの山は登れますか?

と聞かれたら

「うーんしんどそうやけど登れそう。」

と答えることができます。


できる感覚

どちらも直面する物事に対しての

「できるかな。」

「できないかな。」

を判断をしてますね。


この

「できる(できそう)」という感覚が自己効力感

です。


高齢者は自己効力感が変動しやすい

えてして、高齢で疾患後遺症がある方は

自己効力感が変動します。



自己効力感が低い場合

「電車に乗って百貨店にはいけない。」

「洗濯物は干せない」

「サロンにも行けない」


と「○○はもうできない」

訴えられる方が多いのは

=自己効力感が低下している状態といえます


これは

「身体が思うように動かない」

「若い頃と比べて動けないから」

という理由で

自己効力感が低下し

行動が少なくなる弊害があります



自己効力感が強い場合

反対に

そのような状態でも

「できる感覚が強すぎる」方

もいらっしゃいます。

つまり

自己効力感が高い方です。


そのような方は

身体能力以上の動作や活動

をされるため

非常に転倒リスクが高く

怪我もよくされます。



自己効力感が高くても低くてもまずいんですね。


丁度いい自己効力感へ

ですので

自分の能力に見合った行動をとるくらいの
自己効力感

になるように

周囲もはたらきかける必要があります。


自己効力感が高い方にも低い方にも

共通していえるのは

「できる」ことを

ひとつひとつ体験していくこと


「あ、○○できるんか、わたしは」

「確かに○○をするとこけそうになる。」


等、手段や方法を周囲の者が一緒に

考えながら

ひとつひとつできる体験を積み重ねていくことで
自己効力感のバランスがとれるように

なっていきます。


専門的には

認知作業療法の行動的技法というものに

相当します。


最後まで読んでいただきましてありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?