高齢期リハビリココロエ34【どんな状態でも行動あるのみ】
健康度チェックです。
1.お腹が空いたらどうしますか?
2.気分転換したいとき何をしますか?
3.楽しみたいとき何をしますか?
4.身体がなまっているとき何をしますか?
1〜4の際に、何か行動できればあなたは健康です。たとえばお腹が空いたら『カップラーメンをつくる』『コンビニへプリンを買いに行く』などがその行動にあたります。
「それが健康?」という声が聞こえてきそうですが、そうなんです、それが健康なんです。空腹や眠気、匂いなど、『ある感覚』を感じるとき、その時々の状態、状況、環境により『◯◯がしたいな。」と何らかの欲求が生じたとき、に人の行動は生まれるわけですね。そして行動を起こすにはそのための身体機能が必要です。当たり前のように思いますが、『行動をすぐに起こせること』は健康の証なんですね。
しかし、老化や病気により『行動をすぐに起こせない自分』になる可能性は十分にあるわけです。たとえば要介護状態がそれに当たります。そんな状態になると周りの人が当人を助けます。たとえば家事や身の回りのことを家族が代わりに行ったり。ここで当人も家族も考えていただきたいのが次のようなことです。
「いや、待てよ。行動をすぐに起こせないだけで、ゆっくり待てばできるんじゃないかな?」
「ちょっと工夫をすればできるんじゃないかな?」
「家具の配置や道具などを変更すればできるんじゃないかな?」
このように考えることで当人が『行動を起こせる自分』に戻れる可能性は高まります。『すぐに』という言葉が抜けていますが、いいんです、少し時間がかかったって。『すぐに行動を起こせる』ようになるには『行動を積み重ねること』が大事なので。
何度も本noteで述べていますが人は『行動が止まる=手足頭を動かさない』と弱ります。まずはその身体でゆっくりでもよいので『どうしたら行動を起こすことができるのか?』という視点がリハビリの視点として非常に大切です。