高齢期・生活期作業療法を考えよう
織物・革細工・ポンポン手芸・陶芸、作業療法の学校で様々な机上作業を習いました。
未だにこれらを現場で使ったことはありませんが。
こういった作業が治療になる、この作業は巧緻動作が含まれ、この筋肉や関節運動を使い…、と説明されてきました。
その考えをトレースすると創作机上作業=作業療法という固定観念が作業療法士にはついてしまいます。
塗り絵・計算・習字・編み物・縫い物…といった創作机上作業がなんとなく作業療法?って感じることありませんでしたか?
おそらく授業で行ったインパクトが強かったんでしょうね。
わたしはありました。
そして臨床に出てはじめて
作業=人が営む活動すべて
と知るわけです
※PTのようなOTに疑問を感じて調べる
え?それってどういうこと?
それを作業療法にどうやって結びつけるんだ?
となります。
作業と人を結びつけることが作業療法である、ふむふむ。
創作机上作業と人を結びつけることは、なんかできそうですが…
人が行うあらゆる活動となると、またスケールが大きなことになります。
しかし、要は
作業と人を結びつけることと
その作業が習慣化し生活に組み込まれること
で、人は健康・幸福になるわけです。
単純でいて難しい。
ん?まてよ。
作業と人を結びつける技術、習っていない。
結びついた作業・活動を生活に落とし込む(習慣化)技術、習っていない。
習ってないじゃないか!
そりゃあわかりやすい、運動療法に手を出したくなります。
それも急性期や回復期の。わかりやすいですから。
そして高齢期、生活期に目を向けると…、わかりにくいじゃないですか。
基本、老化がありますので、運動療法に限界が生じます。
だからこそ、老化した身体で何ができるか
『作業と人を結びつける技術』
『作業を習慣化する技術』
が必要になります。
加えて生活やその中の活動にどんな想いがあるのか、満足しているのか、健康につながっているのか、などの主観評価が大事です。
関節可動域を測ってる場合ではありません。
高齢期には高齢期に適した評価とアプローチがあるわけです。
『はじめて働くところは病院がいいよ、そこで何年か経験を積んでから介護保険分野にいったほうがいい。』神話がありますが、それは間違いです。
高齢期・生活期作業療法は最初から飛び込んでも十分に活躍できます。
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