80歳より先の、よりよい暮らし
「長生きなんかしたくないよね」というセリフ、よく聞きます。私も実のところそう思うことあります(今のところ)。
お金もかかるし、頭も体も当然衰える一方。都合よくぽっくり逝くこともなく、うっかり長生きしてしまう。長生きは幸せのはずなのに”うっかり”などという言葉になる物悲しさの原因は、「80歳より長く生きていても大丈夫」と、感じにくい現実がベースにあるから。
ではまだ自分がちょい若いうちに、なんとか未来を好転できないものか!?
母を支えながら考える
明るい未来への気づきのヒントは、現在82歳の母との暮らしの中にたくさんありました。”母との暮らし”といっても、実際は母とは離れて暮らしています。
母は77歳から独居となり、気ままな独身暮らしを楽しんでいましたが、80歳より暮らしに支障が散見され、調べてみたらアルツハイマー型の認知症とのこと。
遠隔で独居+老い(認知症)のサポートをしていますが、つくづく感じるのは「老いとTechは相性がいい」ということ。
例えば、現在80代のご老人で、スマホを使いこなす方、またはメールが打てる方、どれだけいらっしゃるのでしょう。
私の母はスマホは使えないものの10年前から携帯を持ち、メールを使いこなしています。被介護者がTechを使う第一世代かもしれません。
離れて暮らしていますが、メールやAlexaでこまめに連絡を取ることで、まるで同居のような親密さで暮らせています。
高齢者のTech利用はものすごく便利なのに、介護現場ではこうした動きはまだ活性化前夜。さまざまな気づきを明るい未来のために記録したいというのが、このページ開設のきっかけです。
老齢介護と未来へのヒント
基本的には母の老齢独居暮らしサポート体験記です。遠隔独居のご家族がいる方、認知症のご家族がいる方、介護職の方、そして”将来自分は独居だろう”と漠然と心配な方に読んでいただけるのではないでしょうか。
自立して自分らしく生き抜くには何が必要か。Techのみならず、社会・福祉・サービス・人間関係・心の在り方など、さまざまな観点から考察し、「長く生きて楽しい」と思える未来へのヒントを生み出したいと考えています。
登場人物、ご紹介
私は40代女性、夫&わんこと東京暮らし。母は80代、東京から1時間ほど離れた住宅街の一軒家に1人暮らしです。兄夫婦も東京暮らし。父が5年前に他界したため、50年専業主婦業の母が一人暮らしに挑戦することに!
同居については何度か検討していますが「生活ペースが違うから、離れていた方が良い関係を保てる」と、母、子ともに意見が一致。別居とて、大事なのは心の距離感。“リモート同居”を実践しています。
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