4年薬を服用し続けて思った事④ーゾレア治療について
インターネットで色々と調べてみると
ゾレア治療というのはどうやら”慢性蕁麻疹患者が飲み薬でも症状を抑えられない場合”に選択する、注射による治療法、といった印象。
そもそも蕁麻疹は、IgE(脂肪細胞に付着するたんぱく質)がアレルゲン(=アレルギーの原因となる物質)に反応し、マスト細胞からヒスタミン物質を細胞内から放出されることで発症する症状。らしい。
IgE?アレルゲン?マスト細胞・・・?
用語が難解すぎて理解が追いつかないから何十回も読んでみる。
要は、マスト細胞とは免疫系を構成する細胞で、そこからヒスタミンというアレルギーを引き起こす物質が出るのがまずい、ということか。
うーん、それでもなんだかピンとこない。
IgEがマスト細胞を刺激→細胞内からヒスタミンが出る→蕁麻疹発症、という原理であると、とりあえず簡略してみる。
なるほど、爪楊枝(IgE)でイクラ(マスト細胞)を突くと中身(ヒスタミン)が出る、という想像をしてみるとイメージを掴みやすい。
イクラの中身が出たらあかん、ってことか。
となると、今までは錠剤薬でマスト細胞から放出されたヒスタミンを抑えていたが、いわば”アレルギー物質が放出された後に対処していた”ということになる。
これでは蕁麻疹の根本の原因を払拭することにならない。
一方ゾレア治療は、皮下注射することで、慢性蕁麻疹を起こす元と考えられているIgE(脂肪細胞に付着するたんぱく質)を抑える効能があるそう。
イクラ(マスト細胞)に爪楊枝(IgE)をそもそも刺さないようにする、という解釈をしてみるとわかりやすい。
ゾレア投与から3ヶ月で9割がその効果を実感するとのことで、治療効果は期待できる。
ただ治療費がベラボーに高い。1ヶ月ごとに投与で一回17,000円・・・。
医療保険が適応された3割の負担額がこれはちょっと・・・とひよってしまう額だ。
しかし終わりのみえない錠剤での治療を続けていく時間と労力を考えると、ゾレア治療にかけてみるのも手である。将来への投資と思えば3ヶ月51,000円(半月で10万円以上!)を視野に入れてもいいか・・・と、もはや藁にもすがる一心である。
もし半月で一生蕁麻疹とおさらばできるのであれば10万円の価値は大いにあるのではないか。
そう思いに至り、私はゾレア治療が可能の皮膚科の門を叩いた。