慈の不思議な飲み物

結婚前、札幌の慈の家で初めて出された飲み物は
「ラカンカ豆乳」だった。

最初、頭の中では全てカタカナ変換されていて、
「は?」
という感じだった。
不思議な響きの飲み物に恐る恐る口をつけると、単純にうまかった。
後で知ったのだが、ラカンカとは中国などで採れる糖類の一種で、
「羅漢果」という実から抽出される糖らしい。
漢方としても使われており、日本で購入するとべらぼうに高い。
白砂糖の10倍くらいの値段はする。

つまり「ラカンカ豆乳」は、分かりやすく言うと甘くした豆乳ってことだ。

後日(これも結婚前)、「ラカンカバルサミコ」という不思議なドリンクを渡された。
ラカンカは例の甘いやつだよな。
バルサミコ・・・バルサミコってなんだっけ?
酢!!酢だ。
シャレオツな店のサラダとかにかけるあれね。
それ、飲むんだ。
恐る恐る口にする。

「うまいじゃんか」

慈が作る不思議ドリンクはうまい。

それからしばらく、不思議ドリンクのことは忘れていた。
最近、また慈は不思議ドリンクを作り始める。
コーヒーでも、紅茶でも、
ドリンクを入れるとまず豆乳を入れる。
そこまでは普通だ。
ソイラテ、またはミルクティーだ。
そこから慈はココナツオイルを入れる。

コーヒー、紅茶に油が浮く。
これをおれは勝手に「油ティー」と名付けた。

「おいしいよ、飲んでごらん」

と言われ口にすると、確かにラテ、ミルクティーにコクがついてうまい気もする。
しかし、大量に油が浮いているドリンクを口にするのはどうも生理的に厳しい。

どんなにうまいと言われても、今後口にすることはないだろう。

PS. 慈さん、油がついたマグカップは洗うのも大変です。

※この内容は2016/5/19に書いたものです。

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コウスケ@7色のキャリア
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