そうだ!京都へ行こう−魑魅魍魎編−

今回、京都へ行って気づいたことがある。

家の中にお札がとても多いことだ。
街の和菓子屋などお店の中でも良くお札を見かける。

北野天満宮
八坂神社
上賀茂神社
下鴨神社
などなど、お札を見てもたくさんの名前が並んでいる。
そりゃあ京都には名だたる寺社仏閣がたくさん。
確かにこんなにたくさん寺社仏閣に囲まれて育った日には信心深くもなるものだ。
初詣だってどこにいくか迷ってしまうだろう。

いや、待て。
でも、そもそもなぜこんなに寺社仏閣が多くあるのだろうか?
ふと考えてみた。

そもそも、神社は日本古来からいる八百万の神々を祀っている場所。
特に天照大神系統の神々が祀られていることが多い。
そりゃあ、天皇陛下のご先祖さまだものね。
平安京を作った際に、都の守護としての役割として作られたものもある。
それは船岡山であったり、鴨川だったり。
また、怨霊を鎮めるために作られた神社も。
時の権力者が政敵を屠った際に怨霊になったという話。
怨霊といえば、早良親王や菅原道真、崇徳上皇、平将門などが有名。
このように、政権争いが平安時代から行われ、無念のうちになくなった人多数。

あと、京都といえば政治の中心にあるために、戦が欠かせなかった。
源平の戦いのきっかけとなった、平治の乱、保元の乱。
後鳥羽上皇が蜂起した承久の乱。
室町幕府と後醍醐天皇との南北朝の争い。
応仁の乱、本能寺の変、鳥羽・伏見の戦い・・・などなど、挙げたらきりがないくらい。

戦ですから、そりゃ当然たくさんの人が命を落とす。
敵を恨んで死ぬ人も、故郷の家族に会いたいと無念を残す人もいたでしょう。
きっと、京都の土地で今まで人が死んでいない場所はないんじゃないか?と思うほどに人が死んでいるはず。
京都はこうした人の念がたくさんある場所であるとも言える。

京都は平安時代の昔から
「魑魅魍魎」「百鬼夜行」
が出る場所として特に闇が深い夜は恐れられていた。

うん、そりゃ出るよね。
幽霊(怨霊)は土地に強い念や執着があり離れられないもの(存在)という説がある。
今までの歴史振り返ってみたら出ないほうがおかしい。

鎮魂という意味でも、神社やお寺の存在は今でも欠かせないのだろうし、
魑魅魍魎から家を護るためには「護符」が必要になるのだろう。
魑魅魍魎なんて信じて京都で暮らしている人なんてほとんどいないと思うが、
意識しなくても、伝統として生活習慣の中に刷り込まれているんじゃなかろうか。
だからお札を貼ったり、お参りしたりする。

「お化けなんてないさ」「科学的じゃない」
と思う方はぜひ、京都の、いや、日本の歴史を学んでみてほしい。
マジ、京都凄いぞ。

あと、「妖怪ウォッチ」ファンなら本物の妖怪に会いに行くのもいいんじゃない?
暗がりに行けば、ガチな奴らに会える気がします。
僕は会いたくありませんが・・

※この内容は2016/2/6に書いたものです。

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コウスケ@7色のキャリア
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