「育児+要介護1名」〜核家族で自宅出産をすると何が大変なのか〜
出産が病院でするのが当たり前のものになったのはいつからだろう。
かつてはどこの家でも自宅に産婆さんが来て、子どもを取り上げていた。
自宅出産が行われなくなったのは
助産師さんが減ったから?
晩婚化が進み、出産も高齢化したから?
病院のほうがなんとなく安心な気がするから?
確かにそれらの理由も一因かもしれない。
けれども結局のところ、僕は「核家族化」が進んだからだと考える。
なぜなら、夫婦二人で出産とそして産後のケアをすることは非常に大変なのだ。
具体的に何が大変だったのかを挙げていきたい。
育児+要介護1名
人によっては出産直後から動いたり、仕事をしたりする人もいるそうだが、
助産師さん曰く、
「床上げ3週間と言われ、出産後は少なくとも3週間は基本寝てなさい」とのこと。
最初無理をすると骨盤周りがガタガタになり、
回復が遅れ、あとあとつらくなるらしい。
病院で出産すれば、数日間は看護師さんが色々と対応してくれるのだが、
自宅出産となるとそうもいかない。
産後3時間ほどで助産師さんも帰ってしまう。
そのため、出産から3週間は育児の他に妻の介護も加わる。
「お水ちょうだい」
「あれ食べたい」
「あれ持ってきて」
「タオル」
などなど、動けない妻の注文に応えることになる。
特に産後3日ほどは体の自由も効かないので、
おしめの交換なども夫の役目だ。
特に夜中に1、2時間おきに起こされて、
おしめやらおっぱいやらセットするのが大変だった。
おかげで産後3日目にして、
頭のてっぺんからつまさきまでまさしく全身に蕁麻疹が発症。
目も半分しか開かない事態となった。
出産後に授乳のために短時間睡眠ができるホルモンが出る女性に対して、
男性の場合はアドレナリンで動いている。
そしてアドレナリンは長持ちしないらしい。
蕁麻疹なぞは、かゆい+表面の熱+腫れる程度で、
体は動けてしまうのが幸いだった。
自分が倒れても代わりはいないのだ。