四畳半襖の裏張り(1973年11月3日公開)
監督 神代辰巳
脚本 神代辰巳
私は世代的に日活ロマンポルノは後追い世代なのですが、最初に「日活ロマンポルノって凄い!」と思ったのが今作。安易に芸術とかアートとか言いたくないんですけど、これはポルノの概念を超えて結実した傑作だと思います。
大正の米騒動とかシベリア騒動を挟みつつ、完全に世間ズレした男と女の交じり合い。虚無とか厭世という言葉も思い出しますが、そのメッセージ性さえ押しつけがましくなく淡々と営まれる男と女の交じり合い。
要するにひたすらセックスの間に世相をニュース記事のように挟み込んでるだけなのですが、この淫靡さは狙ってできるものなのか?とにかく出来上がった作品は私からすれば相当スケべな映画に仕上がったと思ってます。
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