感情と自分を切り離す
このやり方が一番効率的で正しいって!
教えてやってるのに聞かないなんて!(ムカムカ)
私は一生懸命やってるんですけど、
みんなから嫌われているから失敗しちゃう…(クヨクヨ)
こんな人たち、どんな印象でしょう?
…自己顕示欲強め~
…思い込み激しくない?
感情に振り回されていて不安定で、信用できない印象ではないでしょうか。
前回、「感情と自分をつなぐ」価値を整理しました。
ただしその価値は、適切に感情を扱えてこそ恩恵があるもの。
今回は、「適切な感情表現」のために、逆説的に「感情と自分を切り離すこと」を考えていきます。
二部作としてお付き合いいただけますと嬉しいです。
▶この記事を書いた人
01| 感情を出す場所を選ぶ
切り離す感情のターゲットは、ネガティブな感情たち
ネガティブな強い感情(怒りなど)が沸き起こったとき、それに流されてしまい、しっぺ返しをくらった経験はないでしょうか。
その経験がある人たちは、この強い感情たちを仕舞い込もう・無かったことにしようとします。
これは、感情に自分をハイジャックさせないためにも、瞬間的な一次措置として視点を逸らせるのはアリ。
しかしその見捨てられた感情は、自分の置かれた環境や心の動きについて、貴重な情報や警告を提供してくれているものです。
無理に押し殺してしまうと、いずれ大きなうねりや不調となって、表面化してしまいます。
(映画:インサイドヘッドで描かれているように)
一旦は、目を逸らしたその強い感情は、「心理的に安全な場所」で表出させてあげることが良いでしょう。
私の場合、その心理的安全地帯は、一人で入浴中の湯舟の中です。
一時退避したその感情を、沸き起こった時の環境とは異なる場所で迎えてあげます。
湯舟の中で、まっ裸で膝を抱えて、独り言をブツブツ言いながら、涙を流してみたり、怒りの背景を思い出してみたりしています。
(傍から見たら、きっとホラー)
別な方法としては、信頼できる人に感情を共有して一緒に持ってもらいます。
信頼できる人とは、家族やパートナー、特別な絆がある同僚、もしくはカウンセラーなど。
自分一人では背負えない感情も、担ぎ手が増えると背負えることがあります。
02| 感情を分解して情報を読み取る
人の欲には強弱があります。
その強さは、マズローの欲求5段階説で捉えるとわかりやすいです。
生死に関わる生理的欲求 > 社会的欲求 > 自己実現
言い換えますと、実感しやすくなります。
寝たい、食べたい > 出世したい > 将来の為こうすべき
それらの欲が同時に沸き起こった時、強い欲を優先した場合に、ネガティブな感情に変換されてしまうことがあります。
お菓子食べたい(強)VS 痩せてモテたい(弱)⇒ 食べちゃった【後悔】
【後悔】は、悲しみ+嫌悪 の混合感情と言われています。
人は、この【後悔】の感情を受け取るので、ネガティブな経験として自己否定で終わってしまいます。
では、この感情を分解して情報を読み取ると…?
✓ 悲しみ:痩せることから遠のいたことを悲しんでいる
✓ 嫌悪:強い欲の方に負けた自分を嫌悪している
⇨ 本来優先したかったことは「痩せる」ための選択だった
沸き起こった感情は、自分の置かれた環境や心の動きについて、貴重な情報や警告を提供してくれているものです。(本日2回目)
感情を分解して、それらが伝えてくる情報を読み取ることで、次に起こすべき行動へと導いてくれます。
(ポジティブな行動へと変換)
■あとがき
以上、個人的に考える「感情と自分の切り離し方とその意義」でした。
この作業を丁寧に行うことで、感情に振り回されずに適切に感情と付き合えると実感しています。
感情を調節するスキル、そういう教育を子供のころに受けられていたならば、もっと生きやすかったはず。
いずれ私自身がそういったことに貢献していきたい…との想いを持ちつつ。
最後までお目通しいただき、ありがとうございました。