私の本当の幸せって何だろう?
つい最近、ちょっとした不注意で足を怪我してしまい、しばらくは家でおとなしく過ごすことに・・・
夏が大好きな私としては、この時期にしばらく動けなくなってしまうのは、とっても辛い。ちょっと前まで、朝日を浴びながらのランニングと日々表情を変える夕日を見ながらのランニングで汗を流す時間が、毎日のリフレッシュタイムだったので、しばらく走りにいけないのも辛い。。。
でもこれも私にとって必要な時間であり、経験なのかなーなんて思う。
足が動かせず、ベッドの上で1日の大半を過ごすことになり、以前、友人に勧められて買ったまま、読んでいなかった本を読んで、しっかりと自分と向き合ってみることにした。
その本は、「アダルト・チャイルドが自分と向き合う本」と「アダルト・チャイルドが人生を変えていく本」
私だけではないのかもしれないけれど、子どもの頃のいくつかの体験が私には心の傷になっていて、大人になってからも、いろんな心配や不安が押し寄せてくることがあったり、うまくいきそうになると途端に不安からくる衝動で自分らしくない行動をとってしまったり、そんなことがある。
そういうスパイラルを何とかしようと30代の頃から、いろいろと自分なりに向き合ってきて、少しずつ自分の枠を超えるチャレンジができるようになってきたけれど、最近また同じような不安や心配に駆られることがある。
そんな話を友人にした際に勧めてくれたのがこの本。正直、子どもの頃の記憶を思い出して、向き合っていくのは、私にとってはすごく高いハードルで、できればこのままずっと蓋をしておきたかったけれど、やっぱりここから一歩抜け出したくてチャレンジしてみることにした。
1回読んだだけ、1回向き合ってみただけ・・・それだけでは癒せるものではなくて、本当に大丈夫になるまで何度か繰り返していかないといけないけれど、ひとりで向き合っていく中で、いろんなことを思い出し、ポロポロと涙しながら、今まで気がつかなかった考えにも繋がった気がする。
できる時に、自分のペースで続けていこう・・・そう思って、本を読み終えたあと、とあるコミュニティのメンバーの方から、彼女のキャリアストーリーを聴く機会があった。
その女性は、もう成人した二人のお子さんの母でありながら、家庭と仕事を両立して、すごいキャリアを築いてこられた方。でも、普段の様子も、お話される口調もすごく柔らかい素敵な女性。その方が話してくださった約1時間のお話で本当に考えさせられることがたくさんあったので、大事な備忘録としてここに書いておきたいなと思う。
冒頭で彼女は、とっても大事なふたつの話をしてくれた。
1つめは、「自分の知力、体力のためには惜しみなく投資すること。そしてしっかりと自立し、自分の人生を自分の責任で自由に生きること」
2つめは、「子育ては、子どもへの投資。いろいろな経験や機会は、子どもへの投資として本人にしっかり説明し、しっかりとリターンを返すように!と言っている。そのリターンとは・・・『幸せに自分の人生を生きて、その姿を私たち親に見せること』」
そんな話を聞いて、特に「幸せに自分の人生を生きる」という言葉を聞いたとき、訳も分からないけれど、またポロポロと大粒の涙が、とめどもなく溢れてきた・・・オンラインの画面をしばらくオフにしないと周りがびっくりしてしまうくらい、大泣きをしてしまった。
そして思った。
「私、幸せになりたかったんだ」
今の生活も十分に幸せ。子どもの頃の私からしたら大満足な仕事につけて、好きなものを買う余裕もあって、素敵なお部屋に住んで、自分の趣味を楽しむ時間や友達もたくさんいる。
でもどうしてもまだ、パズルの最後の1ピースが揃っていないような気がしていて、その1ピースを求めてここ10年くらい、長い旅をしているような気持ち。
「私が「心から幸せ」と言える人生ってどんな人生だろう?」
本気で考えてみたいと思ったし、考えないといけないと思った。
それは、世間体とか周囲の評判とか、何かが手に入ったとか、そういうものではなくて、自分のあり方とか、心持ちとかそういうものが気がする。そして、それって案外、普通の生活の中にあったりするような気がする。
20代の頃は、どんどん仕事で大きい成果をあげてお給料があがって、今まで買えなかったようなものを買ったり、高級なお店やホテルに泊まったり、そんなものばかりを追いかけていたような気がするけれど、最近は、めっきりそういうものには惹かれなくなって・・・
なんだかほっこり、おうちで美味しいご飯とお酒を楽しみながら、おしゃべりして、たくさん笑って。そして気がつけば、すっかり元気になっていたり、いろいろ頑張ってみよう!と気力がわいていたり・・・そんな時間が一番大切な気がする。
「私が心から幸せって言える人生」
まだその答えは出ていないけれど、少しずつ、「本当の私の幸せ」を考えてみようと思う。
あーなんだか、あの時に感じた思いや自分なりの決意がうまく表現できないけれど、いつか振り返ってこの記事を読んだとき、「不器用ながら、あの時もがきながら、一生懸命に考えていたんだな〜」なんて思える時のために、ありのままの思いをここに書き留めておこうと思う。