寝たきりや車椅子の方が新幹線で遠くの病院や施設に移動するには。民間救急で対応します。
今日は、民間救急で福岡から東京や大阪、名古屋などの長距離搬送について新幹線を利用して行く方法をお伝えします。
「えっ?そんなに長距離を移動するのは利用者本人に負担がかかるのでは無いですか?」
そう思われる方も多いとは思いますが、私達民間救急で利用者様の長距離移動を行う際にはいくつかの移送手段がございます。都市圏では新幹線が各地を通行していますよね。この新幹線を利用する事により、時間を短縮して目的地へお連れする事が出来ます。
但し、容態により公共交通機関を推奨できない場合もございます。(基本的には担当のお医者様のご意見が重要となります。
1,寝たきりや車椅子の方が利用できる「多目的室」を使用する。
新幹線には寝たきりの方や車椅子の方・お子様の授乳などのために利用できる「多目的室」があります。こちらを利用する事で寝たきりのまま、あるいは車椅子のままご乗車頂けます。
「多目的室」は完全個室となっておりプライバシーが保たれます。移動時には医療行為や介助も行います。多目的室には利用者様を含め2名様がご乗車頂けます。
また、多目的室のすぐ近くには{多目的トイレ}が設置してありますので乗車中の排泄も問題なく行えます。
(写真は多目的室の外観)
2,駅のホームまでを民間救急車にてご案内します。
新幹線の駅はバリアフリー化されていますので車椅子の方は自力で移動できればホームまではエレベーターを使用して容易にホームまで行けます。
寝たきりの方はストレッチャーにてホームまで行く事になりますが当社ではスタッフがストレッチャーのままホームまでお連れする事が出来ます。寝たきりの方の家族のみ・自力での新幹線乗車は不可能です。
車椅子の方でも寝たきりの方でも長距離の移動にはリスクが伴います。私達はそのリスクを考慮した上でホームまでお連れするだけでは無く、介助者として看護師・救急救命士・介護士が添乗して目的地までお伴致します。
3,到着した駅から目的地まで。信頼できる民間救急・介護タクシー会社と連携して目的地へ。
新幹線で博多駅から東京駅へお連れしたとしても最終目的地まで行くにはあと一歩です。ここで再び民間救急や介護タクシーを利用して目的地まで行く必要がございます。
当社では連携先に新幹線からの降車に際し、丁寧且つ素早く安心してご利用頂ける連携先の民間救急・介護タクシーを手配致しますのでご安心頂いております。
この一連の流れを行えば遠方でも移動する事が可能です。
4,安全の為に気をつけるべき事などの重要事項。
目的地にもよりますが到着した駅で新幹線が停車する時間。これを把握する事が重要な事になります。最終停車駅で無ければ1,2分程度の停車時間。その間に車椅子や寝たきりの方を無事に降車しなければならないのですから。
それから新幹線のスタッフ様はとても親切に対応して下さいますが、あくまで事前に相談しておく事が大切です。一度に沢山の人を安全安心にお乗せする事が使命なので車椅子・寝たきりといえども周囲への配慮も必要となります。
5,安全な長距離搬送を行う民間救急事業者として。
私どもにご相談頂く方の多くは、地元九州を出て東京・名古屋・大阪などへ就職された方のご両親に介護が必要となり、子供様が住んでいる場所の周辺の病院や施設等へお連れしなければならない方です。
ただでさえご家族様は病院や施設などへの看病などで大変な思いをされています。私どもが出来る事は移動の為の負担を最小限にする事だと思っております。
車椅子や寝たきりの方への新幹線を利用した長距離搬送では、チケットの取得から公共交通機関の打ち合わせ・連携先の民間救急・介護タクシーの手配などを迅速に行っております。ほかにも飛行機で移動する事も出来ますがそのお話しはまた後日ご紹介したいと思います。
車椅子や寝たきりの方への移動に無限の可能性を信じて。