備える。『おひとりさま』の【終活】は、こころの整理から。
(写真は犬山城天守閣からの風景)
今日は、おひとりさまの【終活】に際しての『みじたく』について考えたいと思います。人生には必ず遭遇するであろう、「介護」や「医療」。
もしも、私が突然倒れたらどうしよう。
もしも、私が認知症になったらどうしよう。
もしも、私が寝たきりになって意思表示ができなくなったら、延命治療などはどうしよう。
もしも、私が死んだらお葬式はどうしよう。
私は葬儀の司会者としてナレーションも作成しておりますが、司会者のネタ帳にはこんな言葉があります。
「人生には3つの坂があります。上り坂、下り坂、そしてまさか・・・」
ちょっと(笑)ネタのようなこの言葉ですが、これを作った人ウマい!と、 うなずく私です。
冗談はさておき、「人生のまさか」の為に形式張ったものでは無く、見識を広げることが出来そうな内容をご紹介致しますね。これらを【終活】に関する【意思表示】として紹介します。今回は『おひとりさま』向けにアレンジ致しております。
1,意思表示その1。まずは【最悪な事態に備える。】
まず考えておきたいのは【最悪の事態】を考える事でしょう。高度医療化が進んで長寿化がすすむ反面、お若い方でも突然の疾病や癌による余命宣告された方を、私のもう一つの仕事である、【民間救急】で拝見しております。年齢に関係なく終活について考える事は、
「誰にでも起こりうるんだ。」
ここに尽きると思います。
対処方法としては先にご紹介した『エンディングノート』を書いておくのも有効です。
ほかにも、救急医療情報カードなるものもあります。・・・緊急連絡先や医療情報を記載する個人的内容のカード。参考までにリンクをご紹介しますね。
これにより、自分に緊急を要する病気に見舞われた際に幾分でもスムーズです。
2,意思表示その2【終わり方の意思】をまとめておく。
実際の人生では1,の次には自身の介護についてを考えるのが一般的ですが紹介するとかなりのボリュームになるので今回は飛ばします。
【終わり方の意思】とは要するに以下の内容です。
終末期における自分の意思表示
①心臓マッサージ
②人工呼吸器の装着
③鼻腔や胃瘻などによる経管栄養食について
等です。いわゆる延命処置に関しての事ですが、これらは自分あるいは家族の意思によりいつでも撤回できますがきちんと考え、書類にする事でその効果を引き上げてくれるでしょう。【尊厳死】の部分にもつながります。
3,意思表示その3補足・【臓器提供意思表示カード】
臓器提供は、病気や事故により、臓器が機能しなくなった方のために他の人の健康な臓器を移植して命をつなぐという医療です。
臓器提供意思表示は、下記をご参照下さい。↓↓
4,意思表示その4【人との繋がり】を大切に。
上記でご紹介している内容も、『おひとりさま』として起こった場合には、【自身の意思表示】に沿って進める為に、【自分の意思表示】を相手に伝える媒介者的な存在が必要不可欠かと思います。自分と同じような立場だったり信頼できるご友人、そのような方が周囲にいなければ地域の社会福祉協議会なども親身になってくださると思います。
すべては、後悔のない人生の為に。今日も長文をお読み頂き、ありがとうございました。