アイスティーのはなし

気温が上がり、夏の気配を感じ始める季節。お店には水出しのお茶やコーヒーが増える時期だ。

ティーバッグにお湯を注いで出したものに氷を入れて冷ますのもいいが、水でじっくり出したものはどこかすっきりした味わいで良い。水出ししたドリンクを氷いっぱいのグラスに注いでゴクゴクと飲むのは、とても気持ちがいい。

中でも紅茶はアレンジの幅が広い。シンプルなアールグレイはストレートでもよし、砂糖やミルクを足してもよし、ときにはレモンなどのフルーツを入れてみたり。フレーバーのついたものを水出ししてもよい。

いろいろ試しては紅茶を飲むのを楽しんでいたが、また新しい飲み方に出会ってしまった。紅茶の“サイダー出し”である。

水出しの要領で、水の代わりにサイダーを使うというものだ。炭酸入りの紅茶なら、午後の紅茶で期間限定で販売されていたりしたっけ。とにかく気になるので作ってみた。

使ったのはアールグレイのティーバッグと三ツ矢サイダー。サイダーのボトルにティーバッグを入れて冷蔵庫で一晩おく。翌朝にはアールグレイサイダーの完成だ。

アールグレイにサイダーのほのかな甘みが合う。何より炭酸のしゅわしゅわ感にテンションが上がる。無性に炭酸飲料がほしくなる夏にぴったりだ。

アールグレイやダージリンといったスタンダードなものでもいいが、このサイダー出しにはフルーツのフレーバーティーが合いそうだ。柑橘系や夏らしいパイナップルや白桃あたりがいいだろうか。ミントを添えてもいいかもしれない。

ところで三ツ矢サイダーを選んだ理由だが、単純に参考にしたレシピに「甘みのついた炭酸がおすすめ！」と書かれていたからである。甘みのついていない炭酸水でも作ってみたが、個人的には少し飲みにくさを感じた。私はアイスティーにガムシロップを入れないタイプだが、これは少し甘さがほしくなる。

氷たっぷりのグラスに注げばパチパチキラキラと輝く。飲めばしゅわっと爽快感。紅茶のサイダー出し、この夏にいかがだろうか。

参考にしたレシピはこちら。

＊＊カレル水出しレシピ＊＊　基本のサイダー出しのつくり方