脳を過信してると “うっかり忘れ” が永遠に続く?!習慣にするべき「3つの忘れない努力」とは?
今日が申し込みの締め切りだったのに……」
頼まれていた仕事があったのに……」
アラフィフともなれば、こんなふうに、予定や用事をうっかり忘れた経験がある人はたくさんいるのでは?
「忘れていた」というケースを放置していると、時に深刻な事態を引き起こしてしまいますよ☝
今回は、「うっかり忘れ」を防ぐための方法をご紹介しますね。
「うっかり忘れ」は過信が原因
「うっかり」忘れてしまうのは、いったいなぜなのでしょうか。
某研究所長は、うっかり忘れには脳のワーキングメモリの容量が関係していると説明しています。
ワーキングメモリとは、一時的に情報を記憶しておく脳の領域のことです。
同所長は、このワーキングメモリの機能を過信しすぎてしまうことから、「うっかり忘れ」が起こると指摘します。
たとえば、「これを◯月◯日までに買っておいて」と頼まれたとき、言われた直後は脳のワーキングメモリが機能し、「覚えた」という感覚を保持できます。
しかし、「覚えた」と思ったところで実際には長期記憶となっているわけではないため、自覚がないまま忘れてしまうのです。
またある研究者の方は「うっかり忘れ」が続くと、
仕事ができない・やる気がないという印象を与えるだけでなく、信頼を失い、重要な仕事を任せてもらえなくなってしまうと指摘しています。
仕事や自分のキャリアに支障を出さないためにも、予定をうっかり忘れないよう日頃から十分な対策をとっておくことが必要です。
その為にも、以下で3つご提案します。
1:予定を「手書き」する
現代では、スマートフォンやパソコンのスケジュール機能を使って予定を管理することが多いかもしれません。
しかし、あえて手書きで記録し予定を管理してみましょう。
とあるフランスの研究者の実験検証によれば、手書きでメモをとることで、キーボードによるタイピングよりも記憶しやすくなるという結果が明らかとなったそうです。
これは、文字を書くという身体的動作が運動神経を刺激するのに加え、文字を書く際にかかる一定の時間が脳の視覚認知機能を活性化させることも影響しています。
あわせて、手書きメモをスケジュール管理に活用するコツについて、以下の点が挙げられています。
・就寝する直前にメモを書く
・メモを書いた翌日に再び読みなおす
・重要な用事は複数回にわたってメモする
・スマートフォンなどのリマインダー機能は補助として利用する
「予定をいつもうっかり忘れやすい」という方は、これらのコツを参考に、予定を手書きで脳へ叩き込むようにしてみてください。
2:スケジュールを「二重チェック」で確認する
日本IBMの某氏によると、
「うっかり忘れ」をしないために、手帳にあるメモ欄の有効活用がポイントであるとしています。
特に、手帳の右側すべてにメモできるスペースがあると望ましいそうです。
短期での細かな予定から、長期的に遂行すべきスケジュールまで柔軟に書き留めるためのスペースを確保できるからです。
また同氏は、視覚的に認知しやすいメモの仕方として「二重チェック構造」を勧めています。
「二重チェック構造」とは、「チェック欄へのチェック」と「取り消し線」によるダブルチェックができる書き方。
たとえば、仕事で資料を期日までに作成する予定が入ったとしましょう。
予定が完了したらその項目にチェックし、さらに取り消し線を引きます。
長期的なスケジュールに関しては、「〇〇について進捗を連絡する」などとリマインドのメモを残しておいて二重チェック構造で確認すると、より忘れにくくなるそうです。
手帳の書き方に工夫を加えることで、ついうっかり忘れてしまったという失敗を防ぐことができますね☝
3:「意図しない思い出し」を活用する
わざわざ思い出そうとしていないときに、締め切りが近い予定をふと思い出すことがあるかもしれません。
某作業療法士の方は著書の中で、予定の「意図しない思い出し」を活用する方法について解説しています。
まず、予定が確定した際に、詳細まできちんと把握しておきましょう。
日程だけをただ確認するのではなく、場所やほかに誰が参加するのか、自分は何をしなければならないかなど情報のすみずみまでチェックするようにしましょう。
そうすることで、予定を実行する必要性が脳にインプットされます。
同氏によれば、情報が増えるにつれ予定に関するイメージが湧きやすくなり、頭のなかでその重要性が増すとの事。
また、前後にあるほかの予定も忘れにくくなる効果があると言います。
たとえば、「◯月◯日までに会議の準備をする」という予定が決まったとしましょう。
その際、
「会議当日に使う部屋を探して予約する」
「上司や同僚へ日程と場所の連絡を済ませる」
「パワーポイントでプレゼン資料を作成する」
など、予定をより具体化するようにしてください。
また、予定を意図せず思い出せるようになるまで意図的に何度も思い出すのも重要との事です。
あえて繰り返し思い出すという作業によって、記憶に関わる神経活動が再活性化され、「意図しない思い出し」の回数が増えていく効果があるのです。
たとえば、1日のなかで3回、毎食後に予定を確認する習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
忘れると困る予定ができたときに実践すれば、予定を確認しようとしなくても、すんなり思いだせるようになるはずです。
これからどんどん増えていくだろう(笑)
「うっかり忘れ」の対策として、ご紹介した方法をぜひ実践してみてはいかがでしょうか?
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