【詩】堕落

どれだけ美しくて暖かいものに触れたくても
夜はそれを許さない
お風呂に入ってないと心まで汚れてしまうのか
別に前から心は死んでいるから
もはや関係ないか

全てを捨てたあとに全て欲しくなる
どっちが正しいのかわからない
どっちも間違っているとしたら
僕はどれだけ馬鹿なんだ

こんなにも恵まれているのに動けないなんて
やはり心が腐っているからか
でもなんか綺麗な部分もある気がして
中途半端で嫌になる

天使が自分に囁く
「もう頑張らなくていいよ」
後になってそれが悪魔だと気づく
でもまた天使の声に聞こえる
ああそうか
腐った心には悪魔しか宿らないのか

また泥溜まりに入ってみる
視界が汚れて他人が馬鹿に見えてくる
誰のせいなのか考えてみる
気持ちの悪い笑顔が増える
自分なりに自分を愛してみる
歪んだ心が肥えていく
底の方へ溺れていくのが気持ちよくて止まらない
首が曲がっていく

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