推しが死んだ。 自死と言われている。 あの日、私はスマホ片手に音楽特番を見ていた。 速報の音がなり、先の感染者数の続報かなと思いながら、まだ目線はスマホにあった。 視線を上げたとき、ちょうど速報の文字が消えた。 三浦春馬、自宅、死亡という文字が並んでいたように見えた。 自分の目を疑った。 そんなわけない。 そう信じながら慌てふためいてスマホを握り直し、ツイッターのニュースを見た。 三浦春馬、死亡の文字がそこにあった。 その瞬間、スマホは手から離れていた。 涙が溢れてきた。