【MBTI】外向の心理機能から紐解く
心理機能を基にタイプを思案するとき、内向の心理機能から紐解くことは難しいように思います
アニメ・漫画等であれば比較的分かりやすいかもしれませんが、現実世界の人がどの心理機能を内向しているかは、相手の間合いに入らないと伺えないものです(間合いに入っても表出しないケースも多々ありますが)
また、これは自分自身のタイプを考える時も同様で「この心理機能も使っている、あの心理機能も使っている、結局何を使っていると考えるべきなのか分からない」といったケースもあるのではないでしょうか
今回は「外向している心理機能」へフォーカスすることがタイプを紐解く近道なのではないか、という考察について執筆していきます
※私はMBTIの有資格者ではありませんので、一MBTI関心者の考察であることを念頭にご覧いただければと思います
外向の心理機能
外向の心理機能について、大まかな説明は以下になります
外向感覚(Se)
イマココにて、客体から五感で得られる情報を参照する心の働き
外向直観(Ne)
客体から得られる情報を咀嚼して生まれる新たな情報を参照する心の働き
(情報は瞬間瞬間で発散して生まれるイメージ)
外向思考(Te)
組織など外部環境における合理的な理論・システムに基づく判断
外向感情(Fe)
周囲の人がどう思うか、より良いと感じるであろうかに基づく判断
Se・Neが外向知覚機能、Te・Feが外向判断機能であり、これらを主機能ないし補助機能で使用していると、上から順にxSxP・xNxP・xxTJ・xxFJに大別することが出来ます
いわゆるJP指標に加え、感覚 or 直観、思考 or 感情まで加味した判定が上述となります
外向の心理機能を見分けるサイン
前章で4種の心理機能について簡単にまとめましたが、では表出している心理機能を見分けるにはどうすればよいのか
そのサインは受信的 or 発信的どちらのように見受けられるかです
これもJP指標に似た考えですが、よく見るJP指標の説明は「入ってくる情報に枠を設けず寛容な態度はP、物事に決定を下そうとする態度はJ」といったものです
しかし、情報に寛容な態度・決定を下そうとする態度について、両方とも当てはまるような気がするのは私だけでしょうか?
おそらく、第三者が私を見た時は判断的に見えるかもしれません
私自身どちらかというと判断的なタイプなのかとも思います
ただ、情報に寛容な時もありますし、ラーメンを食べに行こうと外に出て回転寿司に行くこともあります
導き出す結論には”何となく” が付きまとい、どうしてもJ型であるという確信には紐づかない感覚があります
そういった背景もあり、現状自身の中でしっくりきているのが、受信的 or 発信的という考え方です
受信的・発信的の定義は以下になります
受信的:
情報をキャッチするためにアクションを起こす節があり、目を向けている先はその人自身
発信的:
特定の結果へ導くためにアクションを起こす節があり、目を向けている先は周囲
ここで断っておきたいのは、受信的≠受動的、発信的≠能動的であり、アクションを起こした先に誰がいるのかで判別しているという点です
受信的(受)・発信的(発)の心の中について、「相手を食事に誘う時」を例に挙げます
受)この間テレビで見た中華料理美味しそうだったな。Aさんもお昼ご飯まだみたいだし、誘って一緒に中華料理を食べに行こう。
発)Aさん、まだお昼ご飯食べていないのかな。であれば、折角だしAさんも誘って二人でお昼ご飯を食べに行こう。
上述のケース、受信的動向は自分が中華料理を食べることにフォーカスしており、発信的動向はAさんとの食事にフォーカスしており自分が何かしらの情報を得る(或いは情報を満たす)ことは考慮しておりません
このように、あるアクションの動機を探った時、主語が自分にある時は受信的・主語が周囲にある時は発信的であると言えます
あくまで個人的な見解ですが、発信的なタイプは「何故あなたはそう思ったのですが?」と聞かれると、明確な動機を説明するのが難しかったりするのではないでしょうか
というのも、見ている方向が自分ではなく周囲なので、改めてあなたは何故?を問われると案外回答に困るのかもしれません
実際はこんなに単純ではないかもしれませんが、あくまで例なので何となくのイメージを捉えていただければ幸いです
また、受信的・発信的な心の動き両方が巻き起こるケースも多々あります
この場合、判別するのに重要なのは、どちらがよりスムーズに巻き起こるかです
もしかすると、複数の心の動きを検知したならば、心の初動を捉えることが重要なのかもしれません
ここまで受信的・発信的について述べてきました
何となく察している方もいらっしゃるかもしれませんが、受信的=Se or Neユーザー・発信的=Te or Feユーザーであると私は考えます
受信的であるならば、Se or Neのどちらをよりスムーズに使用しているか
発信的であるならば、Te or Feのどちらをよりスムーズに使用しているか
によって、xSxP・xNxP・xxTJ・xxFJのどれに該当するか大別できます
感覚 or 直観、思考 or 感情について本記事では触れませんが、書籍・他の方の記事・私の過去記事(Fi+Neに関する考察)等をご参照いただければと思います
最後に
8つの心理機能から自分が何を主機能・補助機能にしているかをいきなり判別していくのは難しく、段階を踏んで精査することが遠回りのようで近道なのかもしれません
そういった中で、今回述べた受信的・発信的の捉え方は近道を進むために有用なのかと思います
ふと疑問に思ったことは、「外向タイプは内向の心理機能から紐解く方が特定しやすいのだろうか」ということです
私自身内向タイプであるため、外向の心理機能は補助機能に該当するわけですが、外向タイプは内向の心理機能が補助機能に該当します
もし仮に、外向タイプ=内向の心理機能にフォーカスするほうが特定しやすいのであれば、注目すべきは補助機能なのかもしれません
とはいえ、内向の心理機能にフォーカスしたとしても、受信的・発信的の大枠は同じで、受信的=Ti or Fi(xxTP or xxFP)、発信的=Si or Ni(xSxJ or xNxJ)になります
私見で恐縮ですが、もしタイプの特定に悩んでおり受信的・発信的動向の考え方が役立ってくれるのであれば幸いです
ここまでご覧いただきありがとうございました