見出し画像

内向型と旅行の関係性

私はこれまで友人と2回だけ旅行に行ったことがあります
しかし残念ながら、そのいずれもあまり良い思い出とはなりませんでした

一方、一人旅には1回だけ行ったことがあり、こちらは非常に充実したものとなりました

その理由を考えた時、自身が内向型であることが関わっているのではないかと思い至りました
そういった背景から、今回は内向型と旅行の関係性について執筆します

旅行における充実感

一人旅において充実感を覚えたわけですが、その理由を明確にしていきたいと思います

理由①:旅の目的が明確であったため
私は二泊三日で東京を起点・終点とし、岐阜→滋賀→金沢を周る旅行に行きました
色々周っておりますが、一番の目的は「琵琶湖大橋を歩いて渡ること」でした
・あの広大な湖に橋が架かっているとは知らなかった
・しかも調べるとその橋を歩いて渡ることが出来るではないか
・これは非常にレアな体験ではないか?

そういった背景から琵琶湖大橋を歩いて渡ることを軸に先述のルートで旅行の計画を立てていきました
このように、自分の中でレアだと思える何かをベースに旅行の目的を定め、それを実行できたことが充実感を覚えた理由であると考えます

理由②:移動の時間を沢山確保できたため
私は電車等で移動している際、考え事をしたり窓から見える景色を眺めたりしています
この時間が結構好きで、この時間に浸り続けられるならば長時間の移動も苦ではありません

また、歩いて移動していると、その風景や街並み・そこに住まわれている方々を目にします
深い洞察みたいなものはありませんが、そういったところからその街の文化等に触れられる気がして、この時間も非常に好きな時間です

一人旅では、移動の時間をトリガーに自身の内面へ潜っていくことが出来るため、そこに充実感を覚えていたのだと思います


一方、友人との旅行は苦い思い出となってしまったわけですが、その理由も考えていきたいと思います

理由①:人と関わる時間で明確にエネルギーを消費するため
何気ない時でも相手に気を遣っていたり、場を盛り上げるために積極的に話をしたり、やたらとエネルギーを使っていたように思います
このように対人バッテリーをハイペースで使用していた結果、その日の夕方には明らかに口数は減り、夜には無口になっておりました

身体的な疲労や機嫌が悪い等ではなく、本当にもう話す気力が湧かないというイメージです
この状況、当然相手は良い気分になりません
「雰囲気が悪くなる→それをカバーしようと充電しきれていない対人バッテリーを酷使する→すぐに燃料が切れる→悪い雰囲気も戻らない」といった沼にはまっておりました

理由②:一人の時間がないため
誰かと旅行へ行くと自由時間などを設けない限り、ほぼずっとその人と過ごすことになります
そうすると、常時友人にアンテナを張っていることになり緊張状態がずっと続きます
先述の通り、私は内面に潜る時間が好きであるため、この状態が続くのはあまり望ましくないように思います

これまで重要視しておりませんでしたが、一人の時間は心のバランスを保つ上で重要な役割を果たしていたと旅行を通じて実感しました

理由③:旅行に対する価値観が合わない(合わなかったであろう)ため
2回の旅行いずれも特に明確な目的は定めず「旅行に行くこと自体が目的」となっておりました
これは私自身反省なのですが、いわゆる旅の打ち合わせを友人としっかりして旅行に臨んでいれば、また違う結果だったのかもしれません

とはいえ、そんな中でも傾向として見えたのは「旅行に対する価値観」が異なっていたのかなという点です

私は旅行において「特別である必要はないがレアな行いを成し遂げたい」という点を重視しております
先述のように、ただ橋を歩いて渡るだけでもそこに”レア” が潜んでいるならば私はそれで充分です
欲を言えば、その土地のグルメも満喫したいですが、叶わないならしょうがないかと割り切れるレベルです

一方、2回の旅行はいずれも、有名スポットを巡る・グルメを満喫するといった所にフォーカスされていたように思います
旅の打ち合わせをしていないので結局のところは分かりませんが、もしかしたら旅行に対する価値観に相違があったのかもしれません

内向型と旅行

旅行で充実感を覚えた要因、苦い思い出になった要因をまとめてきましたが、これらの要素を振り返ると内向型の要素が多くを占めているような気がします

そもそも内向型がどういった性格なのかを一言で表すと
主体に意識が向いており、自身の内面世界における情報・判断を主軸とする性格になるかと思います
また、内向型の人は一人で過ごすことで、誰かと過ごすためのエネルギーをチャージする傾向があります

示し合わせたわけではなく心赴くままに各種理由を挙げていたのですが、内向型の性格特徴とリンクする内容が非常に多いなと私は感じました

では、内向型の人は誰かとの旅行を全く楽しめないのでしょうか?

結論そんなことは無いと思います
内向型と見受けられる人からも、誰かと一緒に行った旅行が楽しかったという話はよく聞きます(楽しかったか聞かれて、敢えて楽しくなかったとは言わない気もしますが、、、)

だとしたら、その方々が楽しめた要因は何だったのでしょうか?
この疑問に対する私なりの回答は以下2つです

・お互いが納得する旅の目的(或いは旅程)の決め方が上手
・ある程度近しい価値観を持つ人同士で旅行していた


人それぞれ旅行に求めているものがあり、それは個人の価値観から生まれるものです
故にお互いの求めているものを達成する手っ取り早い話が、「物事に対する価値観が近い人と旅行に行く」「お互いの理想の中心からなるべく外れない落としどころを上手に見つける」の2点だと私は考えます

内向型は主体に重きを置くことからも、旅行における価値観を両者がテーブルの上に乗せる行為が重要であると思います

一方気になるのは、誰かとの旅行を楽しめる内向型の人は、対人バッテリーが切れないのかという点です

込み入った話は聞いていないので分かりませんが、意図的でないにせよエネルギーチャージの時間を設けていたりするのかもしれません
或いは、自分の目的が達成されることでエネルギーがチャージされていたりするのでしょうか

この辺りは、他の方の話も聞いて知見を増やしたいところです

最後に

旅行一つ取り上げてみても色々と考えさせられるものだなと思いました
ある物事に対し何を重要視するのか深掘りすることで、自分の価値観が明確になります
そして相手の価値観の位置を知ることで、相手と自分の価値観がどれくらい離れているのかを把握することが出来ます
距離が分かれば、その距離を埋めるための考え・行動が見えてきます(或いは、見切りをつけて距離を埋めようとしないのも手かもしれません)

何はともあれ、この一連のプロセスに性格類型のフレームワークを用いることで、両者が充実したと思える旅行を実現することが出来るのかもしれません

ここまでご覧いただきありがとうございました

いいなと思ったら応援しよう!