見出し画像

【立命館大学スポーツ健康科学部×learning in context ~大学での学び宣言~vol.2】

2019年10月24日(木) 

先週10月17日、立命館大学スポーツ健康科学部の学生の皆さん、河井先生、大学職員の十河(そごう)さんとのプロジェクトvol.1を終えました。vol.1の様子はこちら

【ブリーフィング 学びを楽しむ大人の姿から学生のみんなへ】

画像4

プロジェクトが始まる前はいつもどうしたらもっと学びが深まっていくか、この時間が面白くなるか、心に響くことは何か。

立命館大学の河井先生、大学職員の十河さん、私たちlearning in contextの植竹(ファシリテーター)、空田(ディレクター)、宮田(ドキュメンテーター)が集まり多様なアプローチを考えています。
この学びを豊かにするには、大人も本気で!自分たちが試行錯誤してこそのものだと考えています。
vol.2は「質の向上を目指し、他者の学びに貢献する/他者から学ぶ」をテーマに、このような設計になりました。

2回目1


【vol.2 ガイダンス~前回の振り返りを基に学生の気持ちを整える~】

画像1

いよいよ動画制作が始まりまりました。これまでの気持ちを聞いてみると、

「作り始めると、構成が難しかった」

「やり始めたら、楽しかった」

不安や少しづつ出来上がってきた喜びの声がありました。

画像2

その後、学生が記入するコミュニケーションペーパー(授業の感想や学びを書くもの)から【学生の声から聞こえてきた事】を、
LiCのファシリテーター植竹、ディレクター空田から伝えました。

共に学び合う同士であるということや、
その為にフラットな関係性を築いていきたいし、
学生のみんなにはそう接してきて欲しいこと。

私たち大人も仕事や人生の中で先が見えない時、新しい事に挑戦する時、
どうしたらいいか悩むときが多くあって。

だからこそ、みんなが今抱いている不安な気持ちも、
とりあえず手を動かしてみてアイデアが形になってきて、
次第に楽しくなってくる気持ちも分かるんです。

【vol.2ガイダンス~今日の目標「学びはだれのもの?何のため?」「他者の学びに貢献する」~】

画像3


まずは、自分の学びを評価するために「学び」という言葉をキーワードに問いかけてみました。

【学びは誰のもの?何のためのもの?】

画像5

自分のため、将来の為、より良い人生を送るため。
この三つのキーワードが
多くのプロジェクトメンバーから聞こえてきました。
また困っている人を助けるためと書いてある人も。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次に、こんな問いかけをしてみました。

【今日、どんな状態で終わりたい?】
【その為にどう過ごす?】

今日の目標をはじめに考えることで、
学びに向かう姿が定まりモチベーションの向上に繋がります。

これに対して、このような学びを得たプロジェクトメンバーが!

【目標を立ててから取り組む経験から、学び方を学んだYさん】

画像6

実体験から得た学びは自分の力に。この気づきは本当に素晴らしいですね。

【Vol.2 インプット~ベンチマークを基に思考の幅を広げる~】

今年の3月、私たちlearning in contextが立命館大学スポーツ健康科学部の卒業生3人に大学での学びと社会の繋がりについて
インタビューした動画を観賞しました。

その中で、プロジェクトメンバーが印象に残った言葉が

「大学時代にもっと勉強しておけばよかった」
それを受けてこのような心の動きがありました。

・今までは、後回しにし続けていた勉強。。。
 卒業してから後悔しないように、
 これからは積極的に勉強することができるよう頑張りたいと思った。

・後悔はどれだけ頑張っていても少しはしてしまうものだと思うので、
 それを出来るだけ、小さくしていけるように取り組んでいきたい。

・今の仕事に繋がっている事が多いと話していた。
 将来役立つと思い、すべての授業を受けるとこができるようになりそう。


【今が未来に繋がっていると感じたOさん】

画像8

卒業生のインタビューから、
大学での学びに対しする必要性の理解が深まり、
学びに向かう姿勢がより良く変化したようです。


【vol.2-ワーク ~どきどき?恥ずかしい?その先へ!制作した動画を見せ合う時間~】

今日の目標が一人ひとり定まり、大学での学びに対して
モチベーションが高まってきたプロジェクトメンバーたち。
いよいよ、制作した動画を見せ合う時間です。

今までの4人1組のグループから新たなに22グループ編成。
更に、そのグループ以外のメンバーと動画の見せ合いをする事に。

理由として今後、新たに編成した3~4人の22グループ内で完成版の動画を観賞し合い、一番心を惹かれた作品に投票するからです。つまり、ネタバレ防止です。

画像12

移動開始!いいアイデアはアクティブな行動から。
一人ひとり、動画を見せ合う相手を探しにいきました。
友達と見せ合う人も居れば、初めましての人と輪を作りに行く人も。

画像9

画像11

ここで今日のプロジェクトの目標【他者の学びに貢献する】がキーポイントに。動画を見た後のフィードバックをする際に、意識しておきたい3つの事。

【他者の学びに貢献する為の3つのpoint】
1、アドバイスは具体的に伝える

2、ネガティブな言葉もOK。でも、最後はポジティブな提案を。
3、相手に問いかけてみる。「なぜ?」「どうして?」

ここを意識して、プロジェクトメンバーには
フィードバックをしてもらいました。
これは他者の学びに貢献することに繋がります。

画像16


私たち大人も積極的に輪に入り、問いかけていきました。

画像15

この男子学生は、スポーツで繋がる人の輪、出逢いが学びだと考ていまた。それを伝えるために、ラグビーワールドカップで熱狂し感動を分かち合っている動画や部活動での実体験を素材として準備し、表現していましたよ。


【vol.2 まとめ~シェアとフィードバックから得た学び~】

画像15

動画を見せ合う事や、
「他者の学びに貢献する」ことを意識して行ったフィードバックから

【恥かしさのその先へ。この学びを広い意味で理解し、学び方を学んだOさん】

画像18

他にも、

・自分とは伝えたい事が違っって新鮮だった。色んな人の動画をみて、
 スポーツ健康科学部で学べる事がたくさんあることに気づいた。
 この学部がもっと魅力的に感じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【具体的なアドバイスをすること意識したことから得た学びとして】
・文字であらわすと視覚的効果から、より伝わると感じた。
・音楽を入れてみようと思った。
・場面展開や背景の変化を意識して今後、素材を集めようと思う。
・具体的なアドバイスや「なぜ?」と問うことで
 自分も相手も学びが深まると感じた。
・自分では気づいていなかった作品の魅力を
 相手が具体的に誉めて伝えて連れて、嬉しかったし驚いた。

などなど!みんな多くの気づきと学びがあったようです。
そして、その背景には、心に残る感情の動きがありました。

だとすれば、多くの学生が感じている不安も学びに繋がる感情の動きの一つでしょう。

だから、みんなには考えても分からない時、
とりあえず手を動かしてみることを、みんなで伝えてきました。

【vol.2 学生たちの感想】

画像18

第2回を経てプロジェクトメンバーからは・・・

・動画にもう一工夫していこうと思った。
 完成に向けて、やる気が高まった。

・自分がこの授業だけでなく、なぜ学ぶのか。
 色々な問いや卒業生からのインタビューを見て感じた事を
 書き出してみることで、学ぶ目的が「自分の将来に繋がっているから」
 という事が分かり、なんだかスッキリした。


この記事の途中には、さらに詳しく学生の学びが掲載しています。
プロジェクトメンバーの学びのプロセスが気になる方は、
是非、上から順にご覧下さい。


【次週最終回!想いが伝わる魅力的な作者は誰だ⁉】

画像13

今後のスケジュールとして・・・

今週27(日)までに動画を完成させ、
グループごとに各フォルダへアップロード。
各グループ内で完成版の動画を観賞し合い、
一番心を惹かれた作品に23(水)までに投票します。
そして、魅力度ランキングの高い作品を講義の中で観賞。
最後は、自らの学びの評価へ繋げていきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼作品の判断基準
①同じ学生として、刺激を受けたか
②その学びが社会貢献に繋がる期待が持てるか(応援したくなる作品か)
③作品として面白かったか(工夫を感じられたか)


【この動画を通して、一番伝わって欲しいところは?】

・人との繋がりを伝えたい

・スポーツ健康科学部は、スポーツだけじゃないという事

・挑戦できる環境があること

・入ったら楽しそうという事

・ここにはスポーツ推薦で入った人、スポーツが好きな人、
 スポーツは苦手だけれど、健康を学びたくて来た人など、
 色々なモチベーションンの人が居て。
 そのような多様な価値観の中で学び合える環境であること

・夏に1週間行ったフィリピンでの短期留学を通して学んだ異文化を知ること言葉の壁を超えるスポーツの持つ力を伝えたい

などなど。

これだけの可能性を秘めたスポーツ健康科学部!
なんだかワクワクしてきました。

一人ひとりが自分と向き合い、問いかけあって、伝えたい学びに気づき、
それを書き出して可視化し、伝え方を考えて、試行錯誤して。
この学びが人生を豊かにする力に。

読んでいただき、ありがとうございました。


↓↓↓プロジェクトのご依頼やご相談は下記よりお願いします↓↓↓↓
https://learning-in-context.com/communication/