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139冊目:名前のない仕事
2025年1冊目は本書となりました。いい本でスタートダッシュが切れました!今年はたくさん本を読む年にしたい。
ゼネラリストかスペシャリストか
本書の最初に登場する質問。あなたはゼネラリストか、スペシャリストのどちらになりたいですか?
著者は新卒で入社した光通信では総務としてバックオフィスの役割を果たし、自身で起業した会社UUUMではYouTuberを裏で支える裏方に徹した。つまりゼネラリストの道を選択し、突き進んだ。
この本は、ゼネラリストである著者が贈るゼネラリストの道を歩むビジネスパーソンに向けた本だ。
会社員と経営者
著者は会社員と経営者の両方を経験している。本書ではそんな彼の社会人経験を追体験しながら、質問により自分の働き方を振り返る構成になってる。
例えば、以下のような質問が各章にある。
つらい体験が、あなたにはあるでしょうか?
人に会う前の「作法」はありますか?
違和感をちゃんと指摘できますか?
質問は著者の経験に裏付けされたものになる。
そして、読んでいると気づく。会社員でも経営者でも根本的な仕事への姿勢は変わらないと。
成長している時
本書には刺さる部分はいくつもあった。一つ目は、成長している時がどういう時かについて。
寝る前に次の日のスケジュールを確認してみてください。「うわぁ…」と、不安が襲ってくるような予定があるでしょうか。そう思えるときは、「成長しているとき」です。
正直、私には毎日がそう。毎日責任感に潰されそうになるし、時間が足りないし、ストレスも溜まる。だけどこの本を読んで、「そうか、今は成長している時だからしんどいのだ」と思ったら辛かった気持ちがなぜか嬉しくなった。
辛い体験をした人は強い。どうしたってその人は強くなってしまう。
「何かをやり遂げたときというのは、
『嫌だな』と思うことに立ち向かったときですよね」ということです。光適時代も、UUUM時代も、それは変わりません。
ここまでの引用を見ると著者はかなり体育会系で根性論的なところがあると感じるとかもしれません。実際そう思いました。あと、仕事が趣味だそう。私とは仕事へのスタンスが結構違うかもしれません。
仕事は全て「人」
仕事は「人」とはよく聞く話だと思う。著者も例に漏れず、会社を立ち上げるきっかけにはヒカキンがいた。そして著者は何人ものYouTuberにメッセージを送り、口説いてきた。
YouTuberに会う前には必ず3時間以上その人の動画を見るようにした。
やることはシンプルです。準備するだけです。会う前から好きになるくらいの準備です
そして著者にとってターニングポイントとなる場面は人からの言葉がありました。だから人に言われたことを素直に受け止められる精神状態でいること、自分が人に伝えるときも思ったことや厳しいことを「言葉にする労力を惜しまない」ようにした。
ゼネラリスト
大きな組織で働くと、個人でできる限界を超えた大きなことができます。そしてそういう場合には、必ずしもその仕事を自分がする必要はない。人に任せられることは任せる。「自分以外の力でどう終わらせるか」を考える。
それは社内に関わらず。社外のリソースが必要なら連携することもありです。UUUMは吉本興業と連携しました。
もっと長いスパンで、「こういうふうに世の中が変わっていったらおもしろいな」
と考える。そこから逆算して「自分たちは次にどういうことをしたいか」「それは自分たちで全部やるのがいいか?提携したほうがいいのか?」と考えるようになったのです。
なんでも屋さんと思われがちなゼネラリスト。それでも自分が「何を売る人」かは改めて考える必要があります。
ちなみに僕は、いつだって「目の前で困っている人を助ける」ということを売りにしてきました。ある商品を売るわけでも、職人的な技があるわけでもない。
総務時代からUUUMでのバディ、そして今に至るまで、ずっと「名前のない仕事」をやり続けています。