【遊戯王/カジュアル】「ドラグーンシステム2022」デッキ解説
⒈はじめに
おひさしです。きりみです。一応ファンデッカーです。今回は、かの悪名高き最強の『ドラグーンオブレッドアイズ』を無限起動の力で現代に甦らせるデッキの紹介です!
相手のフィールドもデッキも(自分のデッキも)跡形もなく吹き飛ばす、凶悪なデッキに仕上がりました!
今回は禁止のドラグーンの代わりにクシャトリラデッキのエース、『クシャトリラ・アライズハート』を軸にして戦っていきます。
意外と知られていませんが、クシャトリラ・アライズハートは比較的簡単なギミックで出すことが可能です。このギミックを採用したい、というのがデッキを組んだ理由です。
正直、ファンデッキとしてはややパワーの高いカードではあるのですが今回はあえて限界までアライズハート単体の性能を高めることでネタに全振りしました。
身内や交流会などで悪役を演じたい人はぜひ使ってみてください!
⒉デッキレシピ
ニューロンでデッキコード 8tdz6fg と検索すると出てきます!
面白い!知らないコンボ!と思ったらいいね👍もお待ちしてます
※デッキ名は『ドラグーンオブレッドアイズ』と『機動戦士ガンダムSEED』に登場する遠隔操作兵器『ドラグーンシステム』が由来です。知らなくてもok
2-a.デッキコンセプト
①無限軌道ギミックでアライズハートを出す
②アライズハートを本家より強化する
③除外と相性の良いカードを合わせる
この点を踏まえてカードの採用、デッキ構築をしています。
2-b.デッキ構築の流れ
アライズハートを無限起動展開ルートで出す
↓
ランク5の初動要員としてユニゾンビ採用
↓
アンデットかつ除外と相性の良いカードが必要
↓
不知火、ネクロフェイスの採用
今回は初動にリヴァーストームを使用します。しかし最終盤面のアライズハートはマクロコスモス効果を持ち、墓地リソースを必要とする無限起動との相性はあまり良くありません。
そこでランク5を立てる選択肢として、ユニゾンビからの2枚初動ルートを採用しました。ユニゾンビのギミックであれば展開できるモンスターの縛りもなく、比較的簡単にランク5を立てることができます。
加えてアンデット族は不知火、ネクロフェイスという除外と相性の良いカードも多く、アライズハート展開後はユニゾンビでこれらをデッキから直接除外できる点でシナジーがあります。
その他、アンデットと相性の良いカオスルーラーなどの墓地肥やしギミック、除外に関連のあるカードなどを採用しています。
初動と除外のアドバンテージを考えてモンスターと魔罠の比率は3:1くらいで構成しました。
2-c.カード解説
大きく分けて採用カードは3つに分類し主なカードを解説。
①初動と無限軌道ギミック
②除外との相性の良いカード
③その他カード
①のカード群
・ユニゾンビ(A)
デッキのメインエンジン。効果を2回使用してレベルを5にし、墓地の☆5を馬頭鬼で蘇生することでリヴァーストームに繋げます。
アライズハートが出た後は効果で不知火、ネクロフェイスを直接除外することができます。
除外適用中①はレベル上昇しますが②は上昇しません。墓地送りの処理(除外)は可能です。
・不知火の隠者(A)
ユニゾンビをリクルートできるため実質初動札。レベル8シンクロ、ランク4にも繋がるためカオスルーラー、ミネルバの墓地肥やしなどタイミングで使い分けられる。
アライズハートの素材にして使い回せば任意の不知火を何度も帰還させることが可能。
・ヴァンパイア・フロイライン(B)
初動ランク5素材の1枚。手札コストか墓地送り。後攻ならバトルフェイズを経由し直接特殊召喚する使い方も可能。
・ヴァンパイア・グリムゾン(B)
ランク5素材かさ増しで採用。手札コストか墓地送り。1000ライフで戦闘・効果破壊を耐えることができるため、アライズハート唯一の穴である戦闘破壊から守る狙いもあります。
・馬頭鬼(B)
アンデットデッキ必須の名脇役。今回☆5か馬頭鬼の素引きが初動条件であるため、フル投入。墓地効果は蘇生の他アライズの素材供給のトリガーともなる。
・無限起動リヴァーストーム
このデッキの肝。自身の効果でキャンサークレーンをサーチしつつ、超接地展開でアライズハートの素材になります。
・無限起動ゴライアス
アライズハートへの効果破壊耐性付与、リヴァーストームからの中継で使います。リヴァーストーム→ゴライアス→キャンサークレーンの流れで展開し、超接地展開サーチのコストを捻出する必要があるので2枚必須です。これによってメインデッキに余分な機械族を採用する必要がなくなります。
・無限起動キャンサークレーン
超接地展開をサーチするために必須。基本サーチしてくるので1枚。
・超接地展開(アウトリガーエクスパンド)
機械族エクシーズに対象耐性を付与する永続効果、フィールドの機械族エクシーズに2つランクの高い機械族を重ねてエクシーズする効果。後者は召喚後こそ地属性機械族縛りが着きますが、エクシーズ召喚するモンスターには制限がつかないため耐性付きアライズハートを展開することができます。
・クシャトリラ・アライズハート
このデッキのエース。そのままでも強力ですが、効果破壊耐性、対象耐性を付与することでドラグーンオブレッドアイズにより近づけています。単体でエース級の性能を持つカードですが、除外に関する永続効果強制効果を2つ持っていると言う点からコンボパーツとしての運用にも長けています。不知火、ネクロフェイスと組み合わせることでさらなる進化を遂げます。
②のカード群
・ネクロフェイス
ヘルテンネクロをはじめとするデッキ破壊で有名なカード。このデッキでは緩めの条件から1連の流れで最大40枚のデッキ破壊を狙えるギミックを採用。先述のデッキを知る人ならネクロフェイスで40枚除外できるということの凄さをわかってもらえるはず。筆者のフェイバリッドカードなので3枚必須です。
・不知火の宮司
主に除外時の効果をアライズハートで使い回す目的で採用。実質種類の違う除去を同時に2回打てるようになるので除去性能が格段に上がります。ユニゾンビや墓地肥やしからもアクセスできるので2枚採用。
・不知火の式部
妖刀をサーチしつつシンクロで戦うサブプランと除外時の手札交換目当てで採用。
・逢魔ノ妖刀ー不知火
式部からのリクルート対応。効果で不知火を含む任意のアンデットを帰還でき、ネクロフェイスを使いまわしたり、シューティングライザーに繋げたりできる。
・妖刀ー不知火
式部からの選択肢として採用。ネクロフェイスやチャンシーと共に墓地効果を使うのもよし。
・アルグールマゼラ
コンボパーツのユニゾンビをなど守りつつ、ジアンデットの素材にもなれるため採用。
ただしそこまで必須な感じはしない自由枠。
・霊道士チャンシー
除外時の帰還効果と墓地肥やし効果。帰還時に墓地から除外を行える点が高ポイント。妖神で除外すると5800+2000=7800打点になる。
意外にアドバンス召喚するタイミングも多い。
・混沌のヴァルキュリア
カオスルーラーで手札に加えつつ、ネクロフェイス、チャンシーを除外して出せる。効果②で墓地へ落としたモンスターは効果を使えないが、アライズハートが出た後なら除外されるため、ネクロフェイスなどを誘発させることができる。(シューティングライザーと同じで墓地へ送られない場合はデメリットを無視できる)
・電脳堺姫-娘々
不採用というよりは構築時点では入れていなかったカード。ピン刺しで効果②を使い回し必要なカードだけをデッキに戻せる。
効果①も妖刀、ユニゾンビの召喚に反応できるためかなり好相性。ネクロフェイスのかさ増しにもなる。
③のカード群
・ゾンビキャリア
アンデットといえばということで採用。リンクシンクロの補助が主な目的。自由枠。
・無限起動ロードローラー(New)
天敵のブルーアイズカオスMAXを封殺できるようになる最強新規。これが素材に入ればほぼ突破されなくなる上振れ札。
・オーバーレイネットワーク
アライズハートの素材にしているカードを回収して使い回すために採用。一応ランク5の展開にも使えるがゴライアスが経由できなくなる点は注意。エクシーズ縛りが重たいため1枚は抜いてもいいかもしれない。
・簡易融合/ナイトメアを駆る死霊(B)
ランク5補助要員。死霊は好み。テセウスの魔棲物でもok。
・おろかな埋葬(B)
すごく強い。入れない理由がなかった。
・封印の黄金櫃(New)
ネクロフェイスなどを直接除外できる他、無限起動ロードローラーの擬似的サーチに使用。上振れでアライズハートを先攻3素材にできる。
・異次元からの埋葬
馬頭鬼などの再利用がやはり強い。自由枠。
・不知火流 燕の太刀
アンデット族汎用除去。除去しつつ追加破壊やドローも狙えたりと小回りが効く。自由枠。
・逢華妖麗譚ー魔妖不知火語
墓地除外を除く一切の展開を阻害する効果①が有名だが、効果②でユニゾンビなど使いまわせるのが強力。フリーチェーンで除外できるという点も優秀。2枚くらいでちょうど良さそう。
※他EXは特殊な使い道はないため割愛。
⒊デッキ解説
3-1.初動展開
○初動A ユニゾンビ(不知火の隠者)
+初動B 馬頭鬼(☆5アンデット他)
ユニゾンビ召喚、①効果自身を対象に
→手札から馬頭鬼捨て☆4に
ユニゾンビ②効果自身を対象に
→デッキから☆5アンデット墓地に送り☆5
馬頭鬼墓地効果→☆5アンデット蘇生
ユニゾンビ(☆5)+☆5アンデット
→無限起動リヴァーストームをエクシーズ召喚無限軌道リヴァーストーム効果①
→無限起動キャンサークレーンサーチ
無限軌道リヴァーストーム素材
→無限起動ゴライアスAリンク召喚
無限起動キャンサークレーン効果①
→無限起動ゴライアスAをリリースし特殊召喚
無限起動キャンサークレーン効果②
墓地の無限起動ゴライアスAを除外して超接地展開(アウトリガーエクスパンド)をサーチ
無限軌道キャンサークレーン素材
→無限起動ゴライアスBリンク召喚
墓地の無限起動リヴァーストーム効果③
→無限起動ゴライアスBリリースし特殊召喚
墓地の無限起動ゴライアスB効果①
→無限軌道リヴァーストーム対象、エクシーズ素材にする
超接地展開発動、効果②対象、無限軌道リヴァーストーム→クシャトリラ・アライズハートをエクシーズ召喚
○動画つけるかもです。
最終盤面
クシャトリラ・アライズハート
・対象耐性(超接地展開効果①)
・効果破壊耐性(ゴライアス効果②)
・フリーチェーン裏除外(効果③)
・マクロコスモス状態(効果①)
・除外からの素材供給(効果②)
3-2.展開後プラン
先程の展開ルートで耐性付きのアライズハートが完成しました。ここからアライズハートをさらに強化するプランをいくつか紹介します。
○プランA ダブルドラグーンシステム
1.アライズハートの効果②で除外されている宮司を素材にしておきます。
2.フリチェでアライズハート③の効果を発動、コストとして宮司を含む3枚を取り除く
→対象のカードを裏側除外
3.処理後にアライズハート効果②チェーン1
→任意のカードを素材に
不知火の宮司効果②チェーン
→表側のカードを対象に破壊
4.処理後にアライズハート効果②
(宮司の破壊カードが除外されたため誘発)
→宮司を素材に
5.以後アライズハートの1回の効果発動で実質2枚除去+素材2枚供給という動きを毎ターン繰り返すことができます。
○プランB ネクロフェイスライブラリアウト
1.ネクロフェイスAを除外し、アライズハートの効果②とネクロフェイスAの効果②をチェーンして発動します。
→デッキトップ5枚をお互いに除外しつつ、除外されているネクロフェイスAをアライズハートの素材にしておきます。
2.処理後アライズハートの効果②を再び発動、この時点でネクロフェイスAの処理でネクロフェイスBが除外されていると仮定して、ネクロフェイスBの効果②もチェーン。
→デッキ5枚をお互いに除外、ネクロフェイスBを素材にします。
3.処理後ネクロフェイスCも除外されたと仮定して同じくチェーンを組みます。
4.これによりネクロフェイス3枚を素材とするアライズハートが出来上がります。
アライズハート効果③を使用してコストとしてネクロフェイス3枚を取り除きます。
→処理後アライズハート②チェーン1、ネクロフェイス②チェーン2〜4で発動します。
1〜4の結果としてお互いのデッキを30枚ずつ除外することができます。
さらに途中娘々の効果でネクロフェイスを回収することで+5枚分、隠者の効果で逢魔の妖刀を帰還、妖刀効果でネクロフェイス+不知火を帰還、リンクシンクロ素材にすることで+5枚分のデッキ破壊を行えます。ユニゾンビなどと合わせてシューティングライザーをシンクロ召喚すればデッキ内のネクロフェイスを直接除外して効果を発動することもできます。
理論値ですがここまでのサイクルが繋がれば、1ターンに40枚の除外を行うことが可能です。途中でネクロフェイスのサイクルが途切れそうな時はアライズハートの効果を先に使うことで更にデッキを掘り進めることができます。
ヘルテンネクロなどを使ったことのある方なら、ネクロフェイスを再利用できることや40枚除外できることの強さを実感いただけるかと思います。
3-3.不採用カード
・アンデットワールド/屍界のバンジー
墓地肥やしからアンデットワールドの発動ができる定番セット。アルグールマゼラでアライズハートを戦闘破壊から守れると考えたが、アンデットになることで超接地展開の耐性がなくなるためコンセプトからずれると考え不採用。
・死眼の伝霊ープシュコポンポス
単独で除外のループを起こせるためアライズハートの素材稼ぎに使えそうと思ったものの、不知火の隠者と妖刀で似たような動きができること、そもそも相手の墓地にカードが貯まらない可能性があることから不採用。
・アトヴェンデットセイバー
墓地送りが優秀だがコスト扱いのため、アライズハート着地後は完全に腐るため不採用。
・工作列車シグナルレッド
キャンサークレーン素引時の代わりのサーチ先として採用。アライズハートを戦闘から守れ、素引きしても効果で出して上級モンスターのリリースに使うなど比較的腐りにくい。無限起動ロードローラーと入れ替えでout。
⒋まとめ
今回のデッキでは、耐性持ちのアライズハートを出す無限起動ギミックを使いつつ、本家クシャトリラとは違った除外を主軸としたいろいろな戦法を楽しめる形に構築しました。
コンセプトに掲げたドラグーンオブレッドアイズを甦らせ、より強力にするという点は達成できたのではないでしょうか?
また比較的簡単にネクロフェイスの大量デッキ破壊も狙えるため、ヘルテンネクロに続く新たなネクロフェイスデッキの形を模索する上で1つのきっかけとなれればと思います。
反省点としては、2枚初動の要求値の高さや、ユニゾンビのアンデット族以外への攻撃制限、種族指定の召喚制限などの制約が一部噛み合わないところが挙げられます。不慣れな方は注意してください。
加えて対象耐性かつ高打点であるカオスマックス等は天敵となります。妖神の自己強化で打点突破が唯一の対応策となります。
一応、今後の案として以下を考えています。
記事で追記はしないかもしれませんが、ニューロンのデッキレシピはちょっとずつ改良されるかと思います。気になる方は👍をつけていただけると探しやすいです。
改良案
・2セット目のリヴァーストーム+アライズ
・プトレマイオス→リヴァーストーム
・上記に伴う☆4展開強化
⒌終わりに
無限起動を用いて擬似的にドラグーンオブレッドアイズを蘇らせるデッキ、お楽しみいただけたでしょうか?
私の身内ではアライズハート発売当初からこのギミック自体は話題になっていたのですが、無限起動と除外の噛み合いの悪さ、そもそもクシャトリラが環境デッキであり、ネタデッキとして扱いづらいという点から一旦お蔵入りとなっていました。
今回2023.01制限改定を受け、作るなら今かな?と思い組んでみた次第です。
アンデット族にも久し振りに触れることができ、おまけでネクロフェイスでも遊べましたのでなかなか楽しかったです。
というよりはいつのまにかネクロフェイスがデッキに混入していました...。当初デッキに採用する予定はなかったはずなのですが、なぜでしょう?気づかないうちに勝手に入っているとは恐ろしいものです。
またこの記事をきっかけに、デッキを組んでみたい、ネクロフェイス面白そう、自分もデッキ破壊したいと少しでも思っていただけたなら本望です。マイナーカードに幸あれ。
※類似するレシピ、展開ルートを事前に考案、使用していた方がいた場合、当記事にその方のオリジナリティを否定する意図はありません。
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