挨拶自選十句 塚本櫻𩵋編
...というかリブラという名前、よくないですか? なんか明治というか、白樺じゃないけど、リブラ派とか呼ばれたい。「リブラ派はいい作家多いからね、特に木内縉太ね、彼の繊細な抒情の作品はいいね、あと山本たくみもめちゃくちゃおもしろくて視点が抜群だよね。...あとあれナントカ魚みたいな、アイツなんかパッとしないよな?」みたいなことは避けたいね。でもあの時代の俳人はみんな仲良くて活発で楽しそうだったよね、と思われたらいいかもしれない。不仲と諍が生まれがちな界隈ですけど、そんなことやってる場合じゃないですよね。書く人みんなにリスペクトです。ピース✌️
▷自選十句
張りたての弦慣らしつつ鳥雲に
アネモネの枯れて座礁の人魚めく
門跨ぎ出でて遠のく音は瀧
アルバムに五つの旅や月涼し
涼しさや神事の浜の均されて
火夫は火に餌やる如く蟻を投ぐ
中華屋の麦茶に揺るる油膜かな
迷ひなく打ちたる飛車や原爆忌
悴みて吠え出しさうな影絵なる
おほかみは遠き火を見るわれの火を